N.GKS(エヌ・ジクス)のblog

海外での植林ボランティア活動を実践するN.GKS(もと緑の協力隊・関西澤井隊)のブログサイトです。

N.GKS(NGO.Green Keeping and Supporting organization) 日本語名「エヌ・ジクス」は、
1998年に京都で結成された「緑の協力隊・関西澤井隊」を改組した非政府・非営利の植林ボランティア団体で、世界の子どもたちに「木を植え、育てる心」をはぐくむことを主な目的として、現地の子どもたちと一緒に植林・育林するボランティア・ツアーを主催しています。
どなたでも参加できますのでお気軽にお問い合わせください。

12月8日9日に開催された京都環境フェスティバル2018のご報告であります。

8日の朝、京都駅の八条口から・・・
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京都女子大学(京女)へ往復している真っ赤な「プリンセス・ライン」へ・・・

ではなく、その隣から出ている「京都らくなんエクスプレス」で・・・
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京セラ本社のお隣にある京都パルスプラザへ・・・
プリンセスラインで京女でもよかったんだけど・・・

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会場であります。

わたくしがお手伝いする「NGO緑の協力隊・関西澤井隊」の展示ブース。
(N.GKS旧組織名で、今年もT富さんが個人出展して下さいました。)
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前日からN.GKS幹事のT田さんとT富さんが準備してくれてました。

さっそく、わたくしが持参したT富さんデザインのTシャツを追加して・・・
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切り絵作家のT富さんですが、自分が着てた分は奥様に捨てられたとかで不足分をT田さんと持ち寄りました。
そういや、彼は植林ボランティア・ツアー中に洗濯も着替えも一切しませんでしたから、おそらく帰国後のTシャツはひどい状況だったんでしょうねえ・・・

で、テーブル上には、わたくしが持参した地球儀を追加・・・
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そう、これまでの植林地を紹介した地球儀であります。


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上からモンゴル・ウランバートル近郊、内モンゴル自治区・クブチ沙漠周辺、蘭州、ボルネオ島ではサバ州とサラワク州で、これまで20年間23回にわたり現地の子どもたちと一緒に植えてきた植林地です。ちなみにブラジル・ベレン近郊の植林地は地球の反対側なので見えません。

他のブース展示については昨年も紹介してますので気になった分だけ・・・
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ダンボール工作の展示・・・

ガールズ&パンツァー人気からか・・・
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じょしこーせーも興味深げに魅入ってました。

わたくしが長年愛用していたマイアミブルーのワーゲンビートルのスケッチが展示してあったので、
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お話を伺うと、やはりご本人の愛車だったビートルのスケッチだそうで話が弾みました。
関西AFVの会にも参加され「ワールドスケールモデラー」を創刊した楽八さんとも会われたようで、ブース名について尋ねると「航空機ではハインケルhe111が一番好きなので」とのことでした。いやあ、マニアの世界というのは狭いものですね・・・Bf109が専門のマニアもいるし・・・

ま、他にも・・・
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こんなブースもあったのですが・・・

今回、特に興味を惹いたのはこちら・・・
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「未来の昆虫食プロジェクト」のブースであります。

アンケートに答えると試食クイズに参加できるという趣向・・・
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ご覧のとおり、後で正解を見せてくれて、①がカナダ産のコオロギ入り、②がタイ産のコオロギ入り、③がカナダ産のミールワーム入りだったそうですが、粉末で入ってるので全くわかりませんでした。

で、せっかくなので・・・
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粉末ではない昆虫そのままのローストとフライを購入しました・・・

と、さらに9日には会場内のミニステージで・・・
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こんな講演もやってて、けっこう大勢の方が聴き入ってました。

何枚かスライドをご紹介・・・(公開に問題があるようなら削除します。)
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じゅるじゅるじゅる

ちなみに・・・
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未来の給食メニュー???だそうです。

肉や魚、穀物より環境破壊がはるかに少なく、効率的にカロリー補給できる昆虫食は古代から続く、まさに未来の食材、ただし食用に育てられたもの以外は必ず洗って火を通してから、とのことでした。

いっぽう、同じ会場内のワークショップでは・・・
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13:30から「世界の子供たちと植林」と題する講演がありました・・・

ええ、カモ柄シャツを着た怪しいおじさんが動画解説をやってました・・・
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ま、こちらの人影はまばらでしたが・・・

内モンゴル自治区・クブチ沙漠の20年前、10年前、そして今年5月の様子、モンゴル大草原の様子、アマゾン川流域、ボルネオ島サバ州・サラワク州の熱帯雨林の様子と現地の子どもたちとの植林や交流会の風景を20分の動画で紹介し、残り時間で各地域の問題点などを話すつもりでしたが、知識・経験不足と時間不足で、言葉足らずのまま終始してしまいました。
それでも十数人の方々が最後まで熱心に視聴いただいてたので、とてもうれしかったです。ご清聴ありがとうございました。

次回はもう少しまともな説明が・・・できるのだろうか・・・

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今年も開催される、京都環境フェスティバル2018のご案内です。

N.GKSもと幹事の達富さんが今年も「NGO緑の協力隊・関西澤井隊」として個人で出展され、これまでの活動をパネル等で紹介されます。
12月9日には同会場ワークショップで「世界の子どもたちと植林」と題して、動画を使った講演も行いますので、案内させていただきます。
なお、参加料や予約申し込み等は一切不要です。

・開催日時 2018年12月8日~9日(土日・両日とも10:00~16:00)
・開催場所 
京都府総合見本市会館(京都パルスプラザ) 
     「NGO緑の協力隊・関西澤井隊」の展示ブースは「22番」です。
           (ブースが多いので会場入口にある案内図でご確認ください。)      
・ワークショップ講演日時 2018年12月9日(日)13:30~14:00
       (ワークショップ開催場所についても案内図でご確認ください。)
・会場へのアクセス方法や概要は各リンク先をご覧ください。

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(昨年のフェスティバルの様子をまとめた記事はこちらです。)

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過日の「ウータン・森と生活を考える会」30周年記念パーティーで・・・
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ウリン(鉄木)の端材で作られたキーホルダーを買いました。

そう・・・
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上記リンク記事にも参加されてたイラさんたちが手作りしたキーホルダーであります。


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「違法伐採材は使わないようにしよう!」とか、「パームオイルなどの農産物も「フェアトレード」品以外は使わないようにしよう!」とかいっても、明示されていない限り、原材料がどんな契約で採取されたものか、どんなルートで輸入されたものかなどを素人が把握するのは困難ですし、「エコ・ツアー」や「植林ボランティア・ツアー」に参加といっても、やはりそれなりの日数や費用のかかる話なので、しょっちゅう行くわけにもいきません。

でも「アグロフォレストリー(混農林業)」などで熱帯雨林も住民の暮らしも豊かにしようとしているイラさんたちの活動に、こんなかたちで協力することなら気軽にできますね。


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先週末「ウータン・森と生活を考える会」の30周年記念パーティに出席してきました!!!

N.GKS澤井代表から、自分の代わりに手土産を持って出席して欲しいと連絡があり、宴会付なら喜んでと・・・わははは

会場は阪神・武庫川駅の近くにある「マイ・チケット・CASA de UME」
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今回ご一緒したのは・・・
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昨年3月の第22次隊・ボルネオ植林ツアーに参加いただいたI本さん・・・



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第一部はウータンの会・西岡代表による30年間の活動報告から・・・
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はじめてお会いした西岡代表ですが、まさに「森の人」でした!!!
あっ、それで「ウータンの会」だったのかっ!!!

と、30年の歴史についてはパネルにも・・・
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じつにわかりやすくまとめてありました・・・
どこかのブログサイトとはえらい違いですね・・・

現在はインドネシア・中央カリマンタン州タンジュン・プティン国立公園周辺を中心に活動しておられるウータンの会ですが、スタートはマレーシアボルネオ・サラワク州の熱帯雨林を守る活動だったんですね。(ボルネオ島はインドネシアではカリマンタン島、マレーシアではボルネオ島と呼ばれています。)

ちなみにN.GKSは1998年の設立で今年で20周年、スタートは人類が近年沙漠化してしまった、内モンゴル自治区・クブチ沙漠での植林活動でしたが、やがて中国北西部の同様に荒漠地化してしまった地域や、草原や森林が乱開発により縮小しているモンゴル、熱帯雨林が乱開発により縮小しているボルネオ島やアマゾン川流域でも「子どもたちに木を植え育てる心をはぐくむ」ことを目的に、現地の子どもたちと一緒に植林・育林する活動を続けてきました。

最初の西岡代表の説明の中で、特にわたくしが目からウロコだったのは、ボルネオ島の2015年の大規模森林火災のお話で、この時、焼失した熱帯雨林の面積は四国の1.4倍、火災で排出されたCO2量は推定16億トンで、これは日本が排出している年間総CO2量の1年分にあたる・・・その原因としては、この年のエルニーニョ現象もあるが、ここまで大規模になったのは、
・違法伐採などで密かに森に入る人たちが増えたことによる人為的なもの、
・アブラヤシ(パームオイル)農園開発のための「火入れ」
(重機で整地するより燃やした方が安い)
・熱帯雨林の多くを占める泥炭湿地にアブラヤシ農園開発のための排水路が
張り巡らされたため、泥炭層が乾燥し極めて燃えやすくなってきている。
といったことも挙げられてました。
人為的な要素も多い大規模火災で消火活動への支援もされてたんですね。
いやあ、まったく知りませんでした。

わたくし2015年は秋にN.GKSツアーでサラワク州へ行ったのですがクチンの街が煙で覆われてて、一緒に参加されてた樹木医のN井先生から「泥炭層は燃えにくいが発火して100㎡以上に拡がると、消火活動は困難。」と聞いてましたし、大規模になった原因のひとつとしてクチンで噂されている中に、インドネシアからアブラヤシ農園に出稼ぎに来ている人たちの労働条件の悪さへの不満が爆発してあちこちに放火した、といった話もあるとも現地で聞きました。ええ、真偽はわかりませんが・・・そーいや陸路で国境を越えると生活水準が一変してて、同じ島でも国の違いを実感したものです。

貧困が紛争を招く、豊かな環境を取り戻し住民の暮らしも豊かになれば紛争もなくなる、というのが故・遠山正瑛先生の信念でしたが、貧困や経済格差による紛争で環境は大きく破壊されます。

閑話休題

次はTelapakに参加し違法伐採の監視を続けるヤヤットさんからの報告。
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違法伐採組織に殺されてしまった、同じ仲間のAbiさんについてのお話が特に衝撃的でしたが、彼らにとっては、まさに命がけの保護活動なんですね。
2002年にも仲間が2人殺されているとか・・・
サバ州ダナム・バレー保護区の監視員も完全武装でしたが彼らは兵士、ヤヤットさんらは民間人で、しかもボランティア活動、頭の下がる思いです。

とてもわかりやすい説明でスライドも豊富でしたが、一枚だけご紹介・・・
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世界中の熱帯雨林で違法伐採された木材が中国などを経由してアメリカやヨーロッパ、日本などで大量消費されているとのことでした。ちなみに後の質疑での「軍や警察が取り締まれないのか?」との質問に対しては、「インドネシアには未登録の港が多くあって、そこからの夜間積み出しを阻止するのは極めて困難、アメリカやヨーロッパ、日本など豊かな国が違法伐採材を使わなければ問題はすぐに解決します。」とのことで、やはり我々が「フェアトレード」材を使うことがポイントなんですね・・・

以下、最後のディスカッションも含め、わたくしの拙いメモ書きから抜粋・・・
・違法伐採した後にアブラヤシ農園を開発、最後は金などの鉱山として採り尽くし放置している、こうなると再生不可能な不毛の土地になってしまっている。
・村落の共有林制度もあるが村人の無知に付け込み企業に悪用されてきた。
・フェアトレード2005、ITTO国際熱帯材機関
・優れた法律はあるがかみ合っていない。
・違法伐採はアブラヤシ農園開発とつながっている。
・世界中に違法伐採木材の購入者が存在する。(例・スラウェシ産の違法エボニー材が廻りまわって日本製の高級ギター・バイオリンに・・・)
・地元、企業、住民への環境に配慮した法整備を政府に要望している。
・林業は再生するが農業は再生しない。肥料と農薬で汚染だけが残る。
etc・・・

ヤヤットさんの次はタンジュン・プティン国立公園に隣接するタンジュン・ハラパン村から来られた村の青年団リーダー、イラさんからの報告でした。
彼は今回まで一度も村を出たことがなく、パスポートを取得する際に初めて村を離れたそうで、もちろん海外旅行も今回が初めてで、日本では驚くことばかりだったそうです。
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11月3日の神戸でダウンジャケットを着て寒そうにされてました・・・
生まれてからずっと赤道直下で暮らしておられたんですからね。

日本語付きスライドでしたので、ほぼそのままご紹介・・・
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小学校を出て違法伐採の仕事で木を伐り尽し、その後は金鉱山で働いたものの採り尽して閉山、以後はアブラヤシ農園で働いておられたそうです。


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アブラヤシで森がなくなり鉱山は金採取に使用した水銀で汚染・・・


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泥炭層の下の砂地まで露出した鉱山跡と汚染された河川・・・


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経済的には、まだまだ大変だそうですが・・・


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種の発芽時期には一本の木から何千何万もの芽が一斉に芽生えるので、その一部を採集・・・(そのまま放置しても育つのは数本なので、こういった方法も熱帯雨林ではありですね。)

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植林地の活着率は70%以上。さすが地元の知恵・・・


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村人たちが森を壊さないでも豊かに暮らして行けるように・・・


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これまでに何度か紹介してきた熱帯雨林と住民がともに豊かになれる可能性のあるキーワードである、
・アグロフォレストリー
・エコツーリズム
・フェアトレード
を、まさに自分の村で実践しようとされてるんですねえ・・・素晴らしい!!!
で、それを支援しているウータンの会の活動も素晴らしい!!!の一言です。

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こちらこそ、素晴らしい報告をありがとう!!! ティリマ・カシ!!!

と、第二部は会員有志によるインドネシア料理と持ち寄った酒や肴でのパーティ!!!我がN.GKSからも、澤井代表差し入れの大吟醸一升瓶を持ち寄りました。ぐびぐび

わたくし恒例により飲み食いに夢中で、料理の紹介画像は一枚もなく・・・

せめて・・・
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用意されてた割り箸の箸袋だけでもご紹介・・・

食後はせっかくなので・・・つーか、とーぜんつーか・・・
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イラさんと記念撮影していた参加女子大生たちに割り込みました・・・
もう一名、割り込んでるのはタスマニアの農業や畜産を研究されておられる方だそうで、ウータンの会員以外にも様々な方が参加されてて、じつに楽しいパーティでした。

第三部は映像作家・中井信介さんの作品上映とヤヤットさんイラさん西岡代表を含めての対談。17分の短い作品に熱帯雨林の現状と保護活動をじつに見事にまとめられてましたし、その後の対談も、参加者も交えた素晴らしいディスカッションとなりました。

午後1時のスタートから全プログラムが終了したのは午後9時前で、あっとゆー間の8時間、とても有意義な一日となりました。

で、一息つこうと裏庭に出てみると、イラさんが一人で一服されてて、わたくしにも勧めてくれました。
いやあ、インドネシアの煙草つーか本物の煙草なんて、じつにひさしぶりで美味でしたねえ。
お礼にグローやVAPEを勧めて、お互い同レベルのカタコト英語でしたが話が弾みました。翌日には東京に連れて行ってもらう、とのことでしたが、ほんとに純粋で好奇心溢れる好青年で、村での活動に村人たちが賛同しているのも、彼の性格に寄るところも大きいでしょう。

と、帰りは同じ最寄り駅のI本さんと駅でお別れ、するはずもなく・・・
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ご近所のお好み焼き・鉄板焼き屋さんで日付が変わるまで延々と・・・

I本さんお気に入りのお店で、特に肉の仕入れにこだわっているとのことで、
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この日は、さいぼし(馬肉の燻製)なんぞもあったもので・・・ひっく

ウータンの会30周年、あらためておめでとうございます!
じつに楽しかったです。次回も楽しみにしています。
西岡代表や石崎事務局長、報告者のヤヤットさんイラさん、
同行いただいたI本さんはじめ参加者のみなさん、
ありがとうございました。ティリマ・カシ!!!


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とーとつですが海洋環境に関連して・・・

おクジラさま~ふたつの正義の物語~(単行本)のご紹介であります。
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佐々木芽生著 集英社2017年8月30日発行。

映画監督・プロデューサーである著者が制作した同タイトルのドキュメンタリー映画の公開に合わせて出版されたものですが、わたくし映画作品の方はまだ観てません。

恒例により目次のみのご紹介
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まずは、著者がこの映画の製作を決意した経過が書かれてました。

著者が映画「ザ・コーブThe Cove」を見たとき、その制作者の姿勢に違和感を持っていたけど、同作品がアカデミー賞を受賞したとき、その虚偽表現について発信したのは太地町の町長だけで、あとの批判はナショナリズムを煽る捕鯨文化論やドキュメンタリー映画のあり方論ばかりだった・・・

あれはドキュメンタリーではないとか、隠し撮りしていたとか、そんなことは大した問題ではないのに、それを理由に日本でこの映画を批判する人々の多くが最後まで見ていない。

なぜ無理な演出や事実誤認を製作者に正式に抗議する人がいなかったのか。国際社会で公に抗議していればアカデミー賞を受賞することも、世界中に歪められたメッセージが拡がることもなかったはず。

このままでは偏見や憎しみ、対立だけが深まるばかりなので、このテーマをきちんと掘り下げて、海外に向けて発信するには、同じドキュメンタリーが最適。

と映画の制作を決意されたようです。

表紙カバーにあった著者紹介・・・
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これまで捕鯨問題に関して(英語圏では)反捕鯨を唱える環境保護団体からの情報しかなかったので、両方の主張をバランスよく伝えることが重要と考えた著者は、できる限り両者の目の前で取材しようと努力されたようですが、これがけっこう大変だったようです。

以下、本文にあった賛否両論などのサイト管理人98kによるメモ書きです。

・海洋資源や陸の資源をどうやって持続的に利用するか。
クジラについては科学的な問題も法的な問題も解決している。
持続的利用が可能な技術もすでに達成されている。

・アラスカのイヌイットが獲るホッキョククジラ(7800頭のうち5年間で280頭)の生息数は少なく、日本が要求していたミンククジラ(25000頭のうち5年間で50頭)はさらに増えている。

・(商業捕鯨は)商業である以上は必ず暴走する、乱獲する、環境破壊する。

・ヨーロッパでは奴隷制度や闘牛やキツネ狩りという伝統もやめた。
切腹や鉄漿をやめた日本人は捕鯨という伝統もやめられるはず。

・子牛や子羊を食べるあなたに人道性はあるのか。

・動物の殺戮映像は捕鯨のみが流される。

・ほとんどの日本人はイルカを食べないし食べたいとも思っていない。
太地町は国益を損なうイルカ漁を即廃止すべき。

・日本政府の南極海での調査捕鯨へのこだわり
科学や資源の持続的利用とどこまで関係があるのか。

・商業捕鯨を再開するなら南極海の調査捕鯨をやめて沿岸捕鯨を目指した方が有益で、資源の持続的利用という目的にも適っている。地域の伝統も守れる。需要の少ない鯨肉のために巨額の補助金を投入して南極に出向く必要はないのではないか。

・クジラとイルカは全く同じ鯨類、大きさで一応区分してるが80種以上存在し定義もあいまい、その中には絶滅危惧種もあれば、すでに充分な個体数に達している種もある。

・アメリカに長く住む日本人である著者と、日本に長く住むアメリカ人であるジェイ・アラバスターのちがい

・旧約聖書が生まれた厳しい世界では「神の姿に似せて作られた人間は、すべての動物を自由に殺して食べたり利用していい。」とのお墨付きが必要だった。
「感謝」という気持ちが生まれてくるほど豊かな自然に恵まれていた日本とは異なる世界観

・ユダヤ人とギリシャ人の思想を統一したのがトマス・アクィナスで人間中心の世界観がカトリックで定着。

・2015年4月、世界動物園水族館協会WAZAが日本動物園水族館協会JAZAに突きつけた通告

・広西チワン族自治区にある玉林市(ユリン市)の犬肉祭
著者はできれば犬は食べて欲しくないと感じてしまった。

・クジラやイルカを大量に食べる太地町の人たちは、なぜ水俣病にならず健康で長寿なのか。
金属水銀 
無機水銀(硫化水銀)顔料・塗料・朱肉など、短期間で排出される
有機水銀
セレンとの関係

・CASアメリカにある化学物質の登録機関
20世紀初めには12000種ほど
1999年のNHK「世紀を越えて」の取材時には2000倍の2000万種になってた。
2015年6月には1億種目が登録されていた。
環境破壊の加害者は、もう水俣病のように特定することはできない。
加害者は先進国で電化製品に囲まれ大量のモノや食料を持て余して捨てながら暮らしている我々そのもの・・・

・テディベア 駆除すべき猛獣が愛すべき友達になった例

・鯨は生き物ではなく産業革命やアメリカを支えた産業資源だった。
1960年には日本が世界一の捕鯨国に
1964年から1967年まで「わんぱくフリッパー」TV放映
1971年、グリーンピースがアムチトカの核実験を阻止
1972年 商業捕鯨モラトリアム クジラが環境保護運動のシンボルに

・アメリカ広告業界にある「クライシスPR」という専門分野

・歴史も価値観も違う世界中の国を巻き込んで、国際社会がある特定の生き物だけを守ろうとすれば、それは政治問題に発展し対立が起きかねない。

・肉を食べなければ、それで動物が救われるわけではない。

・太地町には移民の歴史があるので、以前は外国人に対してとてもオープンな町だった。

・現在の太地町の「森浦湾・鯨の海構想」

・EU離脱に投票した人たちやドナルド・トランプに投票した人たち
もし太地町で取材していなければ、彼らに怒りを感じ、その無知を嘆いたかもしれない。世界の変化(グローバリズム)に戸惑い、自分たちがこれまで必死に守ってきた仕事や生活、アイデンティティが脅かされている人々は、太地の漁師たちの不安と怒りに重なったから。

・私が太地での衝突で学んだことは「正義の反対は悪ではなく別の正義」だということだった。

などなど・・・

わたくし98kも著者にならい賛否についての思いはあえて書きませんが、著者も書いておられたとおり、最近は捕鯨問題について報道されることが少ないので、とてもいい機会でした。

まあ・・・
日本人はクジラやイルカを家畜化して(養殖して)それだけを食べます。
みなさんが家畜化されたウシやブタやトリやヒツジは今後一切食べません。
つーのなら、世界中に発信してもインパクトがある・・・とは思いますが・・・
現実的には、どのあたりに落ち着くべきなんでしょうね・・・

mixiチェック

第23次隊・報告記事も、いよいよ今回が最終回であります。
(はじめからご覧になる場合は23次隊カテゴリへ)

ツアー5日目の朝にホテルの自室から見た北京市街・・・
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この日も快晴でした。


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泊まったのは「船舶重工酒店」とゆーホテルで、

何か関係があるのかロビーには・・・
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中国初の本格空母「遼寧」の1/200模型がありました!!!
旧ソ連からウクライナの所有となってた未完成の艦体を「マカオの海上カジノにする」という名目で、スクラップとして2000万ドルで購入、大連で長い年月をかけて艤装した、いわくつきの空母です。


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艦載機は殲-15ですね・・・
これも遼寧に合わせ開発された初の艦上戦闘機。

ま、せっかくなので・・・
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遼寧・・・よりフロントのおねいさんとツーショット・・・

と、ツアー最後の朝食であります。
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さすが北京のホテル、全ては味見できないほどの種類がありましたが・・・

特にこちらの湯麺は白湯スープで旨かったなあ・・・
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って、前夜遅くに醤油とんこつラーメンを食べたような気もしますが・・・
まあ気のせいでしょう。

と、朝食後は近くのコンビニで・・・
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お安いパイチュウを買ったりして荷物をパッキング・・・

この日は朝から世界遺産「故宮博物院」(紫禁城)へ・・・(ただし高齢の澤井代表はT橋さんとホテルで待機、昼食会場で合流します。)
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故宮博物院・・・故宮とも紫禁城とも呼ばれます・・・
明の時代から清のラスト・エンペラー愛新覚羅溥儀までの中国歴代皇帝が住んでいた王宮で、世界最大の木造建築群、ただし中にあった宝物の大部分は台湾・台北市にある「故宮博物院」に展示されています・・・と、バスの車中で通訳ガイドのワンさんからの説明。

なので数多くの宝物を見るなら台北へ、建物を見るなら北京へ、とゆーことになりますが、2009年には初の共同展も開催されてるようですね。ま、どちらも「故宮博物院」でややこしいので、今回記事では紫禁城で統一します。
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お馴染みの天安門・・・紫禁城の南端の門であります。
正面の毛沢東の巨大な肖像画は3年に一度、新しく書き換えられているそうです。隊員の一人と話してたのですが、正面スローガンにある「人民」も「共和国」も「世界」も「団結」も、すべて明治期の日本で欧米の概念を翻訳する際に造られた日本語が中国に逆輸入されたもので本来の中国語は「中華」と「万歳」だけ、他にも頻繁に使われる和製中国語は多いとか・・・まあ、今の日本のように何でもカタカナ(中国の場合は意味と発音で当て字)にするよりいいですね。

天安門前広場では100万人規模の集会ができるそうで、毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言したのもここでした。
広場には、あちこちに下水管が埋めてあり、舗装を外せば臨時トイレになる仕組みで、以前、大阪でもこの仕組みを災害対策用に全ての公園に作ろうという動きがありましたが費用が・・・

と、せっかくなので・・・
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「いー、あーる、さん、茄子(ちぇいずっ)!!!」と記念撮影して・・・
周辺の中国人観光客に大受けしてから、いよいよ紫禁城の内部へ・・・


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わたくしは通訳ガイドのワンさんにぴったりと寄り添って・・・
もちろん、しっかりと説明を聴くためですよ!!!

天安門を抜け、次の午門・・・桝形配置でやはり守りの城ですね。
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この門から内部が紫禁城の有料区域で入場には予約が必要、セキュリティ・チェックもあります。ワンさんによると予約は一日10万人まで(ネット情報では8万人まで)に制限されてるとのこと。同じくネットによると2017年の入場者数は約800万人でパリのルーブル城に次いで世界第2位。日本で入場者数が一番多い大阪城天守閣で年間255万人ですから、入場制限してても物凄い数で、スケールが違いますね。この日も凄い人出でした。さらに紫禁城でも大阪城でも無料区域まで来る人は、入場者の何倍にもなるはず・・・そう、天安門前広場とか天守閣前(本丸)広場とかで写真だけ撮って帰る観光客の多いこと!!!

ま、わたくしはセキュリティ・チェックを受ける際にも・・・
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ワンさんにぴったり寄り添って・・・
もちろん、しっかりと説明を聴くためですよ!!!・・・
って、しっかりと手を握ってるな・・・
もちろん、迷子にならないためですよっ!!!・・・

午門の次の太和門と手前に流れるのは金水河・・・
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この辺りは宮殿の造りで日本の城でいえば本丸御殿への門ですね。


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こちらは内側から見た太和門で、
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中央は皇帝専用の階段、そう映画ラスト・エンペラーの冒頭シーンで使われてましたね。この広場を埋め尽くすエキストラを使ってたわけで、やはり大作です。

城の中しか自転車で走れなかったラスト・エンペラー・・・なのかっ???
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城の中は清だったけど、外はもう中華民国だったんですよね・・・

で、太和殿であります・・・
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太和殿、中和殿、保和殿の総称で紫禁城の中心建物・・・
まさに王宮の中心部ですね。

ま、せっかくなので・・・
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ここでも記念写真・・・

ともかく凄い人出で同じような建物が続いてたので、ま、あとはてきとーに・・・

こちら、防火用の水瓶・・・
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冬の凍結に備えて下部で火が焚けるようになってました。


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もうすぐ完成する北京で一番高いビル・・・
まだまだ成長は続いてる印象でした。

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紫禁城の北にある景山も離宮として人工的に造られたものなんですね。太和門の前を流れる金水河も、もちろん人工的に引き込んだもので、宮廷は山を背にして川に面するのが吉とされる風水の「背山面水」に基づいてるそうです。ふむふむ

太和殿の西にあり西太后など歴代の妃たちの居住地、西六宮へ・・・
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以外と簡素な感じでした。


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と、ようやく

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一番北の門「神武門」を抜けて外へ出ました。


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道を隔てて北側は景山・・・


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北の濠を東に歩きます。


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北東の隅櫓・・・やはりお城で「北京の55日」では籠城してましたね。

ま、せっかくなので・・・
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記念写真を撮ってもらったり・・・

こちらでも記念写真を撮ってもらってました・・・
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結婚式用の撮影でしょうか・・・多くのカップルが一斉に・・・

こちら・・・
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登録すれば自由に使えるレンタサイクルの回収車。1時間3元とお安く、スマホでロック解除するそうで、市内のあちこちで見かけました。

と、紫禁城の東北側からバスに乗り・・・
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前日の夕食サヨナラパーティー会場と同じ、老舗の北京料理店へ


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おいしい昼食であります。ばくばくばく・・・

これで昼食宴会も最後なので・・・
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燕京ビールの純生もごくごくごく・・・

ちなみに窓から見えた改築中の建物・・・
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足場に竹とか間伐材を使っているのか???

と、よく見たら・・・
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塗装した鉄パイプでした・・・

と、まったりと昼食後は・・・
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渋滞する中、北京空港を目指します。

空港では奇跡的にセキュリティ・チェックも無事通過・・・

少し時間があったので、最年少のH田誠一朗隊員と・・・
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空港内の紫禁城???で・・・


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限定のスタバ・ミッドナイト・モカとゆーのをまったりと味わい・・・


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北京空港のおねいさんたちともお別れ・・・


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搭乗ゲートが屋外に変更になったエア・チャイナ機に無事搭乗し・・・


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北京の街とも中国ともお別れしました。

ま、最後の画像は恒例により・・・
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機内食と燕京ビールで大団円!!!

関空到着は予定より30分ほど遅れましたが、離陸が1時間以上遅れてたので、よしとしましょう。と、いろいろありましたが、ともかく全員無事で元気に帰国することができました。

旅行社T橋さんはじめ通訳ガイドのみなさん、恩格貝生態示範区管理委員会のみなさん、日本沙漠緑化実践協会T城氏はじめ現地スタッフのみなさん、そして王明海氏・・・みなさんのおかげでとても有意義なツアーになりました。
ありがとうございました。
特に王明海氏と管理委員会の周書記には連日で宴席にお招きいただき、お礼の言葉もありません。とても美味しく、とても楽しかったです。

恩格貝はじめ中国西北部だけでも、近年人類が沙漠化してしまった土地はまだまだ広大ですが、植林した地域でも間伐禁止や大規模農業による地下水の汲み上げなど様々な課題があることが、今回のツアーであらためて実感できました。

さらにオルドス市の石炭・不動産バブル崩壊による新市街の鬼城(ゴーストタウン)化の問題や、レアメタルの国際取引所もでき発展を続ける包頭市でも、過剰汲み上げによる地下水位の低下や一部レアメタル抽出の際に生じる放射性廃液の処理問題(この処理に莫大な費用を要するので埋蔵量はあるものの採算性から生産していない国も多い中、なぜか包頭では安価に生産してたそうで、さすがに最近はその処理費用名目で値上げしたりしてるようですが、ずっと井戸水を利用していた住民には異常を訴える人も多いとか)など、そのまま放置すれば、いずれ不毛の地になりかねないような課題も、現地で見聞して初めて知りました。

いっぽうで、中央政府や地方政府が緑化政策を大規模に推進した結果、以前とは見違えるほどの緑の大地になってたのも事実です。逆に言えば、それが日本からの植林ボランティア活動が衰退してきている一因ともいえるかも知れません。ただし前述のとおり緑化についても、まだまだ課題は多いので今後も注視していく必要があるのは間違いありません。

日中友好平和条約が締結されて今年で(まだ)40年、それよりも長い間、両国は戦争状態だったのですから、政府間では今後もぎくしゃくすることがあるでしょう。それでも王明海氏と遠山先生のように、民間レベルでお互いを理解しあい、できることはあるはずです。機会があれば、またいつかご一緒しましょう!!!


最後になりましたが、Y崎隊長はじめ画像提供いただいたH田さんなど参加者のみなさんにも本当にお世話になりました。今回様々なご寄付をいただいた方々と合わせて、あらためてお礼を申し上げます。

謝謝了!!!


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前回記事からの続き・・・
ツアー4日目、クブチ沙漠の恩格貝では3日目の朝であります。
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前日までとはうってかわって、朝から快晴でした。

せっかくなので古い宿舎まで一人で散策しました。
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こちらが正面玄関の「歓迎門」・・・
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そう・・・
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前回記事の「沙漠科学館」に展示されていたN.GKS(当時は緑の協力隊・関西澤井隊)第1次隊の記録誌、あの表紙写真の場所であります。前列中央、若き澤井代表の右隣に白い帽子の遠山先生の元気なお顔もあります。

あれからすでに20年目になるんですねえ・・・わたくしも若かったなあ・・・
って、オリーブドラブの帽子とサングラスは変わってませんが・・・

宿舎の中庭も変わってませんでした。
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昔はこの中庭にモンゴル式のゲル(テント)があって・・・

と、古い宿舎の筋向いに新しいトイレができてました。
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「衛生間」ですから、習近平トイレ改革以降かも知れません。

と、入ってみました。
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小用の間仕切りも、個室のドアもドアロックも(ドアノブも)付いてて、ぴかぴかでした。古い宿舎のよりはるかにいいでしょうし、ヘタすると今回の宿舎のよりいいかも知れません。隊員の一人も言ってましたが、これなら自分の家のトイレは使わないんじゃないか・・・

と、トイレの後で恐縮ですが・・・朝食であります。
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この後、熱々の饅頭や揚げたての揚げパンなども出てきましたが、ま、シンプルなもの・・・って、やはりチャーハンがおいしかったので、またおかわりしましたが・・・げふっ

と、まったりと朝食後は荷物をまとめてバスに乗り込み・・・
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現地スタッフ・通訳のナランさん、長期ボランティアのT城さんとは、
ここでお別れ・・・お世話になりました!!!

澤井代表が今回どうしても見ておきたかったという「実践倫理の森」へ・・・
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初期に植林された「実践倫理の森」は大きな湖(だった)「沙湖」の湖畔に当時からあった遊園地の対岸にあります。

現在の遊園地の案内・・・
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いろいろ書かれてますが今はゲル(テント)宿泊宴会がメインだとか・・・


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そんな感じですね・・・モンゴル民族音楽がずっと流れてました。

昔はモーターボートでの湖の遊覧や湖畔での乗馬などがメインで・・・
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対岸が「実践倫理の森」でしたが湖が干上がって対岸と繋がってました。


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この辺りは水が残ってますが、T橋さんによると前日までの雨がたまたま溜まっているだけで、ふだんの水位はもっと低いとのこと。対岸一面が「実践倫理の森」で、今では50万本の大森林になっているそうです。

こちらの・・・
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「沙漠大峡谷」も完全に干上がってました。
以前は湧水を満々と湛えた砂漠の中の湖でしたが地下水脈の水位が著しく低下したんですね。植林で砂が固定されてから始まった地下水汲み上げによる大規模な農業開発が原因ではないか、とのことでしたが、植林地への潅水とは異なり農業用水は土壌には一切戻りません。
対岸の「実践倫理の森」も今は間伐が一切禁止されてるので、林業専門の澤井代表から見ると「まったくひどい状態の森」で、がっかりしたそうです。

ちなみにここにも・・・
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ぴかぴかの「公共衛生間」があり習近平トイレ改革は徹底されてました。

と、バスに乗り、宿舎に近い幹線道路へ出ます・・・

その途中にあった建設中の・・・
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遠山正瑛・記念公園だそうで、年内には完成予定とか・・・
ここにも記念館ができるようで、日本沙漠緑化実践協会にも展示物の提供依頼があり探すのに苦労しておられるそうです。

で、宿舎に近い交差点で急にバスが停車、王明海氏が通訳のナランさんと乗り込んできました!!!訊けば宿舎前で見送るつもりだったのが「実践倫理の森」見学で出発が早まったことを知らず、わざわざ、この交差点で待って下さってたとか・・・何とも有難いことで一同恐縮しました。

と、無事に王明海氏とも最後のお別れをして、
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一路包頭空港へ・・・

沿道から見た・・・
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王明海氏の「万里の長城」

こちら・・・
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奥に観光ゲルが見えますが、手前の青い屋根は地下水の汲み上げポンプ小屋。

ひょっとして、ここが・・・
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センタービボットによる大規模農場のひとつでしょうか・・・
でも・・・潅水装置だろうけど円形ではないし、王明海氏の管理地にもよく似たのがあったし・・・よくわかりませんでした・・・

と、あれこれ考えながら、バスは黄河へ向けてひた走ります。
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バスの制限速度は90km/hだそうですが、昔は今回の植林現場へ歩いたような道でしたので、途中でスタックしたりして、とんでもなく時間がかかってました。

今回はあれよあれよと黄河へ・・・
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あれよあれよと僅か数分で黄河を渡り切ってしまいました。
そう、昔は鉄のフロートを浮かべた有料の私設浮橋で、渡るにはドライバーが値段交渉からはじめて、車体を軽くするために全員下りたりして、1時間以上はかかってたのですが・・・

と、あれよあれよと包頭空港へ・・・

ところが・・・
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空港前は工事中・・・ではなく、工事中断中・・・
そう、あの悪名高き包頭市の地下鉄工事であります。
クルマや電動スクーターが普及して道路網も整備され、あまり必要性もなかったのに大規模な地下鉄工事に一斉着手、さすがに途中で中央政府からストップがかかったのはいいのですが、市内のあちこちで道路を掘り返したままで工事が中断してるので、大渋滞を招いているとか・・・

一説によると中央政府へのウケ狙いというか、地方での実績を上げるためにエリート官僚たちが全国で次々と不要な大規模開発をやってて、包頭市の地下鉄もそのひとつだったとか。
まあ、列島改造時代の日本でもいろいろあったんでしょうが、やはりスケールが違いますね。

と、包頭空港で無事に託送荷物を預け、ゆっくりとお弁当を食べる・・・
はずだったのですが・・・
わたくしのスーツケースが、はじめてチェックにひっかかりました!!!

素敵な制服のおねいさんに呼ばれて、わたくしのスーツケースのX線画像を示され「この大きい刃物のようなものは何?」
「あっ、それはマルチツール・プライヤーです。ほれ、こうやって、ぱちぱちするやつね・・・」と、ジェスチャーで示したら、
「じゃあ、ここで開けて見せなさい。」
つーことで、あわてて開錠、あんなものやこんなものを引っ掻き回してマルチツールを取り出し、「これです、これです、ほれ、こうやってぱちぱち・・・」
素敵な制服のおねいさんも手に取って、ぱちぱちと確認・・・
「いいでしょう、しまってもう一度カウンターに持って来てね。」
「はいはい、あせあせ・・・」
と、一刻も早くお弁当が食べたいわたくし、引っ掻き回した中身をあわてて押し込んで施錠、再びカウンターへ持って行き、今度は無事に通過しました。ずっと通訳で付いてくれてたバヤンさんに、
「あははは、はじめての経験で少しあわてましたね。
落ち着いてチケットとパスポートを再確認してと・・・
あれっ??? どこにもないっ!!!」
そう、ずっと手に持ってたのを、あわててスーツケースに一緒に入れてしまったようです。あわてて素敵な制服のおねいさんにお願いしてベルトコンベアからスーツケースを回収、再び開錠して中からチケットとパスポートを取り出し、再び施錠して、再びカウンターへ・・・ひいひい

開錠して素敵な制服のおねいさんにコールマンのマルチツールを自慢するのは楽しかったですが、チケットとパスポートが見つからなかった時はあせりましたねえ。T橋さんやバヤンさんからも「いつも落ち着いてたのに、あの時はあわててましたね。」といわれましたが、いつも酩酊状態でぐったりしてただけですよ、わたくし・・・

と、急いでお弁当を食べ包頭空港でバヤンさんとはお別れ・・・
最後までお世話になりました!!! ありがとうございました!!!

今度こそ無事に北京行きの国内線に搭乗・・・
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包頭の街とも内モンゴルともお別れであります。

あれよあれよと北京空港に到着・・・
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北京での通訳・ガイドのワンさんの案内で北京市街へ・・・

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すっかり洗練された大都会になりましたねえ・・・

と、夕食までには、まだ時間があったので・・・
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東京では銀座通りにあたる北京の王府井(ワンフーチン)街へ

わたくしは表通りの高級なお店には縁がない興味がないので・・・
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昔の表通りだった裏通りへ・・・

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凄い人出でしたが、ま、横浜の中華街や神戸の南京町を大きくしたような感じでした・・・って、こっちが本家でしたね・・・

特筆すべきなのはT橋さんに教えてもらった串焼き屋さんの・・・
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サソリの串焼き・・・
ええ、生きたままのサソリさんを串焼きにするんですね・・・

せっかくなので動画でもご紹介・・・

わたくしサンショウウオの串焼きは食べたことがありますが、似たような感じなんでしょうか、ま、さすがに今回は食べませんでしたが・・・

で、裏通りのさらに枝道に入って・・・
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おねいさんが店先で加工している銀細工のお店もあったのですが・・・


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隣の土産物屋さんの店先でオカリナの生演奏をやってたので、安物の高級なオカリナを奥様へのお土産用に買ったりして表通りへ戻り、有名な台湾高級茶のお店に入って・・・高級茶は買わずにお安い抹茶ソフトクリームを買って舐めながら集合場所まで戻りました。

まだ少し時間があったのでお菓子を買ってバスの来る場所まで移動・・・

こちら・・・
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高齢者専用のボランティア・タクシーだそうです。
「老年代歩車」高齢者が歩く代わりのクルマなんですね。
高齢者福祉も進んでるようです。

と、バスに乗り夕食会場まで移動・・・
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なかなか素敵な色合いのボディカバーでした。

で、T橋さんがずっと愛用しているという老舗の北京料理店へ・・・
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北京料理店ですが麻婆豆腐もあったりして、どれもおいしかったのですが、

この日の夕食はサヨナラパーティーで、どどんと北京ダックなんぞも・・・
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って、食べる前に撮ればいいものを・・・
ここの北京ダックは皮だけでなく肉もぎっしり、包み皮も次々と蒸し立てを追加してくれるので、腹いっぱい堪能することができました。

で、Y崎隊長の挨拶や、
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澤井代表の挨拶、
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そして参加者全員からの一言挨拶がありました。
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ちなみにこちらのO屋夫妻、往路の北京空港の国内線乗り替えのセキュリティ・チェックでバッグの中身を一部だけ係官に出されてて、それに気づかずケータイとカメラを取り忘れ、空港の忘れ物センターに届けておいたところ、復路で無事に回収できてよかったとのことで、よくあることなので、みなさんも気をつけましょう!!!とのことでした。

わたくしの「パスポートを託送荷物に」つーのもよくあるみたいですが、託送カウンターの目の前でわざわざ入れてから預けるつーのは前代未聞でしょう。

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「ゆらぎ」を研究されてるK山さん・・・


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セレブな海外旅行が趣味?のK西さん・・・


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98kさんのキャンプ仲間のN村さん・・・

と、すべては紹介できませんが、みなさん人生を有意義に楽しんでおられる方ばかり、少なくとも今回の植林ボランティア・ツアーに参加されたこと自体、何かの意義のあることだと思いました。

と、
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お店を出る頃には北京の街にも明かりが灯り、ホテルに着いたらすっかり暗くなってました・・・

で、酒類調達担当のH田隊員とロビーで相談、近くのコンビニでビールやつまみを買い出しして呑兵衛隊員に声をかけ自室で二次会をやろうと約束したのですが、自室で待ってても彼から連絡はありませんでした。後で訊けば、彼もこちらからの連絡を待ってて、結局そのまま寝てしまったとのことでした。
ま、これもよくあることなので、みなさんも気をつけましょうね!!!

と、包頭でも同室だったI倉隊員と2人で、ちびちびやってると宴会担当のY原隊員から連絡があり、恩格貝でもらったパイチュウを持ってきた彼と3人で最後の夜もかぱかぱやってしまいました。

ちなみに北京のホテルでは・・・
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映画チャンネルやNHKなどの海外放送はもちろん、中国全省の番組が見られるんですね。

内モンゴル自治区のニュース番組では前日までの大雨被害の報道をやってました。冠水で道路や鉄道などの交通網が遮断されたりして、大変だったようです。日本の雨量と較べると大した量でもなかったのですが、大阪でたまに雪が数cmでも積もると交通網が遮断されたりして大混乱するのと同じなんですね・・・

と、あれこれ考えながら、
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この夜は大事に持ち歩いてた醤油とんこつラーメンで〆ました。
やはり飲んだ後のラーメンは格別ですねえ・・・げふっ

(と、次回最終回に続きます。)

mixiチェック

前回記事からの続きです。
沙漠科学館から宿舎に戻った一行は2階にある会議室へ・・・
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T橋さんの司会で沙漠講座のはじまりであります・・・


まずは現地長期ボランティアT城さんのお話・・・
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氏は現在、陝西師範大学・西北歴史環境興経済社会発展研究院の客員研究員で、日本沙漠緑化実践協会の長期ボランティアとしては、恩格貝では30万本の植林エリアを一人で管理されているそうです。NHKの番組「プロジェクトX」では遠山先生とともに出演されておられましたね。日本でのお住まいは大阪府藤井寺市。レトルトカレーの空き箱をメモ帳に利用されてるのが素敵でした。

職場の中国語研修で訪中、それがきっかけで沙漠緑化実践協会の長期ボランティアに来たけど、最初は何をやっていいのか分からず悩んでいるときに、中国の「治沙造林学」と出会ったそうで、その概要などをお話しして下さいました。
わたくしが恩格貝の今後についてお訊ねしたところ、「GEN(緑の地球ネッワーク)をはじめ、どのNPOも単独では継続が難しくなっています。お互いの組織が協力しあって、実践と研究の両輪で日本のNPOを復活させるべきです。」とのことでした。
高齢化と専門家(何せ澤井代表だけですから)の後継が不安なN.GKSとしても耳の痛い話でした。

次は澤井代表のお話・・・
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よく講演で使われる「>--<」と「<-->」の錯視絵(ただし実際は「<-->」のほうが少しだけ長い)が描かれたレジュメで、直線が長いのはどちらか、と質問、見た目で素直に「>--<」と答えた人は、とても人間性の豊かな人、同じと答えた人は、錯視の知識だけで判断してしまう知識偏重派、正解の「<-->」と答えた人は、よほどひねくれた人か、見た目や知識で判断せず実測してから答えを導き出す研究実践派、これからの日本人は、この研究実践派にならなければ・・・といった導入部からでしたが、これはT城さんの今後のNPO活動のあるべき方向とも共通してましたね。

後の話はあちこち飛びましたが、クブチ沙漠が20000㎢で恩格貝の植林地が200㎢といっても想像できないだろうが、あの鳥取砂丘が16㎢といえば、その大きさが想像できるだろうとゆーのも、なるほどでした・・・

他にも木材・林業の専門家らしく羊害防止のための牧柵は有刺鉄線などではなく間伐材のポプラを使えばいい、最近の恩格貝では間伐していないので、どのポプラもさらにヒョロヒョロになっていた、今は間伐が最重要課題とのことで、これは日本沙漠緑化実践協会でも認識されてるようですが、政府の緑化政策により樹木の伐採は(間伐も含め)一切禁止・・・
一見、不合理で馬鹿馬鹿しい禁止令のようですが、たとえ間伐であっても、いったん伐採を認めると、あらゆる歯止めが効かなくなり、ともかく儲かる方向に突っ走る恐れも大きいのでしょう。せめて沙漠緑化実践協会の森だけでも・・・といっても伐採するのは現地の人たちですし・・・ここは政府も難しい判断なんでしょうね・・・

と、恒例の沙漠講座が終わり、自室で一息・・・
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トイレもきれいになってて、水もスムーズに流れましたが、やはりトイレットペーパーは流さないように、とのことでした。確かに備え付けのペーパーはなかなかちぎれない「とても丈夫なもの」で繊維が長く、錆びた鉄の排水管に引っかかるのは明らか、もともと流す前提ではないんですね。日本から持ち込んだペーパーはすぐに水に溶けるので多分大丈夫だろうけど、万一詰まった場合は、とんでもない悲劇になるので、やはり備え付けのごみ箱へ。

シャワーも各室に小型の電気給湯器が設置されてて、配管もシャワーノズルも新旧2種類があり、新しいほうを使うようにとの指示がありました。いつでもシャワーが使えるのは有難いですね。水温調節も快適でしたが、使い過ぎると次に温水が使用できるまで2時間かかるとのことでした。

昔と比べて設備はずいぶんよくなってましたが、ここはグーグルでは「ユースホステル」になってて、やはり大都市のホテルとはレベルが異なります。

ええ・・・
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ドアロックどころか、ドアノブそのものがなかったし・・・

他にも窓の網戸が壊れててフロントに知らせましたが滞在中はそのままでした。それでも昔よりはるかに快適、昔の北京の一般ホテルのレベルになったとゆー感じでしょうか。何とか、都会から沙漠緑化の最前線に来た気分も味わえました。

と、同室のO日向さんとまったりとお話・・・
植林の初期に沙漠緑化実践協会の長期ボランティアとして滞在されてて、その後はN.GKS隊にも何度か参加され、今回澤井代表の誘いもあって、ひさしぶりに恩格貝に来られたとのこと。

協会の数次隊を指導してみんなで植林、その時たまたま3本の苗木が余って、作業が終わってから宿舎の近くに一人で植えておいたら、後になってその植林地は全滅したけど、近くのポプラだけは残ってたので、今回、早朝に歩いて確認に行ったところ、さらに大きく育ってたそうです。「わたしにとっては奇跡の3本ポプラです。」と、嬉しそうに語ってくれました。

過去の植林地を確認に行って、自分のプレートを付けたポプラが無事に育っているのを発見して、思わず涙を流している人を毎回必ず見ますが、(じつはわたくしもその一人なんですが・・・)自分で植えた苗木が砂や洪水や乾燥に耐えて一生懸命に大きく育っているのを見るのは、本当に涙が出るほど嬉しいものです。

と、自室でまったりした後は、とーぜん宴会・・・なんですが・・・
なんとこの夜は・・・
恩格貝の行政責任者(管理委員長・周書記)が王明海氏から澤井代表の恩格貝訪問を知り、それなら全員を夕食に招待したいとゆーことになり、そのお招きを受けての宴会となった次第。

恩格貝は最近ひとつの行政単位に昇格したそうで、書記といえぱ行政のトップですから、その招待を受けるというのは、とても光栄なことなのであります。

いつもの昼食・夕食会場の奥にある特別室へ・・・
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最上座にあたる額縁の下が主催者の周書記、その右(向かって左)に主賓のN.GKS澤井代表、主催者の左(向かって右)に陪賓のY崎隊長、主賓の右(向かって左)に陪賓の王明海氏と通訳、と続く中国式宴会の正式な席順になってました。

テーブルも料理もさらに高級になっててパイチュウもさらに高級に・・・
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って、飲む前に撮ればいいものを・・・
と、両者挨拶の後は周書記の発声でまずは乾杯!!!

テーブルには高級煙草も並んでて、まずはゲストに煙草をすすめるのが昔ながらの伝統・・・ま、わたくしも(断るのは失礼なので)ひさしぶりに一服、お礼に王明海氏に「グロー」をすすめると、
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「うえっ、まっ、まずい・・・」

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「最近の日本人はとんでもないものを吸ってますよ!!!」
とか書記に報告してました。あははは

と、周書記は・・・
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何度も主賓・陪賓と乾杯した後はパイチュウを秘書に持たせて席を廻り・・・


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隊員一人一人と何度も乾杯・・・

「自分は心臓が悪く飲めないのですが」と随行の管理委員会・外交部長が、
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自分はビールを持ったまま、やはり一人一人を廻って、次々と乾杯!!!

次は王明海氏が年代別に隊員に立たせて、次々と乾杯!!!
さらに性別や国別にも立たせて、次々と乾杯!!!

書記も外交部長も、発展する恩格貝へ赴任してきたばかりだそうですから、おそらくは中央政府か地方政府のエリートなんでしょうが、よく乾杯すること・・・

中国のエリート社会では、毎晩の宴会で強いパイチュウで乾杯を続けて、生き残って出世するか、身体を壊してリタイアするかの二者択一、最近の北京あたりでは健康のため、乾杯はパイチュウからワインに変わってきているようですが、内モンゴルではまだまだパイチュウが主流でした。ただし高齢者や飲めない人には、きちんと配慮もされてて、さすがにエリート・・・

ちなみに北京などでは乾杯がパイチュウからワインに変わりつつあるため、ワインの需要が激増、国産ワインの生産も激増し、内モンゴルでも最近は葡萄園が激増しているそうです。

遠山先生がこのクブチ沙漠・恩格貝に来る以前、トングリ沙漠で葡萄園の開発に何年も苦労されてて、何度か黄河に飛び込もうと考えたこともある、と澤井代表に漏らしてたそうですが、今の葡萄園の激増ぶりを見たら、なんとおっしゃるんでしょうね・・・
そーいや、先生の開発したトングリ沙漠の葡萄園も見学したことがありますが、今はさらに大規模になってるんでしょうか・・・と、へろへろになった頭で感慨に耽りながら・・・

料理もどれもが上品で美味しかったのですが、特筆すべきは、
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まずはこちらの恩格貝で飼育されてるダチョウのタマゴ・・・
これで1個の半分、しかも白身は取り分けた後・・・
ダチョウは肉もタマゴも羽も皮も無駄なく売れるので、一時期は恩格貝でもブームでしたが、今はどの程度が飼育されてるんでしょうね・・・白身が半透明で独特の食感でしたが、ま、ふつーの茹で卵・・・が20個分ぐらいでした・・・

で、わたくしの一番のお気に入り、恩格貝では今回はじめて食べたのが・・・
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羊肉の蒸し焼きでした・・・
モンゴル(外モンゴル)のキャンプ場で食べた蒸し焼きよりは、やや羊肉の匂いが強かったですが、塩以外の味付けもしてあり、あっさりした中華風というのでしょうか、岩塩だけのシンプルさとはまた違った味わいで、一人でけっこうな量を食べてしまいました。げふっ

その後は王明海氏から署名入り恩格貝書籍のプレゼント・・・
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一人一人の宛名まで自筆されてました。

通訳ガイドのバヤンさんからは「北国の春」の絶唱、こちらからも謡曲や百人一首の朗詠などで、さらに次々と乾杯が続いてたのですが、この夜の書記は宴席が三つも入っていたそうです。

と、まあ、この夜も前夜以上にへろへろになったのですが・・・
前夜同様の二次会も懲りずにやりました。
ええ、さすがにこの夜の二次会画像は撮れませんでしたが・・・ひっく

(次号に続きます。)

mixiチェック

前回記事からの続きであります。
午前中に植林などを終えた恩格貝2日目の昼食後は、
新しくできた「沙漠科学館」へ向かいます。

ちなみにこの日の午後は沙漠ではめずらしい・・・
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雨でした・・・
沙漠の雨は幸せを運んでくるものだし、植林など野外スケジュールは午前中で終わってたので、まさに絶妙のタイミングでした。恩格貝では年間300mm程度の降水量はあるものの人類が砂漠化してからは全く保水できず、毎年、大洪水と極度の乾燥の繰り返しだったのであります。

宿舎からバスで15分ほど・・・
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こちらは帰りがけに撮った画像ですが、けっこう大きな施設でした。

正面ロビー
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以下、展示をさくさくっと・・・
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世界の乾燥荒漠地・・・といった意味でしょうか・・・

わたくし、これまでの記事でも「沙漠」と「砂漠」の文字を使ってますが、乾燥荒漠地の中でも、雨の少ない荒漠地が沙漠、その中でも砂の沙漠を指すのが、
「砂漠」なのでありますね。

日本では沙漠といえば砂漠のイメージしかありませんが、他にも岩石沙漠の礫漠(中国語でゴビ)や塩分などが多い土の沙漠の土漠などがあり、わたくしは雨の少ない荒漠地全体を指す場合に「沙漠」の文字を使うことがあります。
ま、今回のツアーでは殆どが「砂漠」でしたが・・・

そう、前回記事で紹介した遠山先生の沙漠講座の中で、「沙漠にも水はある!!! 沙漠の沙の字は、サンズイに少ないと書く!!! すなわち水の少ない荒れ地が沙漠!!!」と大声で教えられましたから・・・

最近では雨の全く降らない昔からの極沙漠も緑化しようという動きがあるようですが、地下水や雪解け水などの使用量は莫大になり地下水脈や河川の流量を激減させ、土中の塩分濃度も急上昇させますから、一口に沙漠緑化といっても持続可能な方法が重要で今後も注視が必要です。

恩格貝の土地利用規制計画図でしょうか・・・
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よく分かりませんが、「国際生態城建設区」つーのもありますね・・・
中国やヨーロッパでは城は都市と同じ意味ですから、国際生態(エコ)都市???

まあ・・・
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こんな感じのパネル展示が殆どでしたが・・・

一部には・・・
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ジオラマなんぞもありました。

もちろん太陽光や風力も・・・
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風力発電も内モンゴル自治区が圧倒的に多いんですね・・・
メンテや大都市までの送電ロスが大変でしょうが・・・

と、みなさん、真剣にT橋さんの説明を聴いておられました。
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こちらはシルクロードをあらわした地図の一部ですが・・・
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この辺りはN.GKSのツアーで概ね廻りましたねえ・・・


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西夏王国跡とかも行きましたし・・・当時はけっこう自由に入れましたね・・・


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アラル海までは行ってませんが、現在では右端2004年のさらに半分以下になってるそうです。
(減少してるのはカスピ海ではなくアラル海、本文訂正しました。)


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この人が張本人???

地下水の汲み上げセンタービボットによる大規模農業の航空写真・・・
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その中で・・・
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地下水が枯れて放棄され、砂漠化してしまった部分の画像・・・

いっぽう、窓から外を見れば・・・
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雨に濡れる恩格貝の緑が一面に広がってますが・・・
ここにも地下水の汲み上げセンタービボットによる大規模な農場が17基あるそうです。何せ半径100m以上の農地の上から自動回転する巨大なアームで、汲み上げた地下水を24時間撒き続けるのですから地下水脈が枯れるのも時間の問題、しかもトウモロコシなどの畑ですから、樹木と違って保水も砂の固定もせず収穫すればおしまい、水は土壌には一切戻ってきません。

T橋さんによると、少し前は地下水脈のある場所なら5mか10mも掘ればポンプ小屋ができたけど今は80mから100m掘らないと汲み上げられないそうで、やはり大規模センタービボット農業の影響が大きいのではないかとのことでした。

いっぽうこちら・・・
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清水建設の海水沙漠導入計画??? 1988年9月???
知りませんでしたが、どうなったんでしょう???
確かに淡水ではなく海水ならいっぱいありますが・・・

ちなみにネットで知った知識ですが、
地球の水の内訳は海水97%、淡水3%だそうです。さらに、その3%の淡水の内訳は氷河・氷床77%、河川水・地下水23%で、河川水・地下水のうち使えない水が97%、使える水は3%つーことで、我々が使える淡水は地球の水の僅か0.02%(100x3%x23%x3%≒0.02%)・・・
だそうです。        

恩格貝のビニールハウス栽培
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こちらも以前のN.GKSツアーで見学しましたね。


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クロレラ栽培も盛んなようですが、これらもすべて地下水の汲み上げでやってるんですね。

とまあ、様々なパネル展示がありましたが、何といっても特筆すべきは・・・
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こちらのコーナー・・・

そう、
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日本大使館の20周年で各国大使館に配布した記念誌で日中友好の懸け橋として
紹介されていた人たちの中で、唯一の民間人だった二人・・・


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遠山正瑛先生と王明海氏のコーナーでした。

中でも特筆すべきなのは・・・
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ガラスケースに収められ展示されていた・・・


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N.GKS(当時は緑の協力隊・関西澤井隊)第1次隊の記録誌!!!  
いやあ、これは嬉しかったですね・・・わたくしも表紙写真に写ってるし・・・

愛用品や賞状トロフィーもいくつか展示されてました・・・
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2004年ノーベル平和賞の受賞直前に亡くなられたのは本当に残念ですが、同じ環境保護活動家として先生に代わってケニアのワンガリ・マータイさんが受賞されましたから、先生も草葉の陰で喜んでおられたことでしょう。今は二人で仲良く植林議論をされてるかも知れません。

先生が率いた日本人によって植えられた恩格貝の森は現在500万本だそうですが、その活動に賛同して中国人が植えた森は何千万本にもなり、さらに中国全土では今では何億本、何十億本にもなって増え続けています。やはり偉大な先駆者だったんですね・・・

と、このコーナーの結束語であります。
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ま、あとの展示は大胆に省略して・・・
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正面ロビーへの出口・・・

正面ロビーには・・・
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大きな横断幕に記名するコーナーがありました。
これもいずれ展示品になるんでしょうね。

T橋さんによると、当初は「遠山正瑛博物館」になる予定だったけど紆余曲折を経て「沙漠科学館」になったとかで遠山先生のコーナーもごく一部になり、殆どがパネル展示だけで、中身はまだまだ科学館とか博物館とかいえるレベルではありませんでしたが、ま、こちらも今後に期待しましょう。

と、一行はふたたび宿舎に戻ります。

(次号に続きます。)

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前回記事からの続きであります。
クブチ沙漠・恩格貝の砂漠植林の最前線に到着した一行は、
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荷物を一か所にまとめて・・・

まずは準備運動であります。
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旅行社のT橋さんがスマホに用意していた「ラジオ体操」は、なんと関西弁バージョン!!!彼は日本沙漠緑化実践協会の役員でもあり東京在住ですから、関西在住者の多い今回のために、こっそりと準備してたんでしょうが、確かにこれはウケましたねえ・・・

で、いよいよスコップと苗木を担いで・・・
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今回はヤナギ40本とポプラ40本の合計80本、高齢者が多いので一人4~5本
の植林です。
昔は一人30本を二日連続、朝から夕方までやりましたが、今は体力が・・・

と、T橋さんやナランさんの指導で植えていきます・・・
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スコップが隠れるまで穴を掘って苗木を入れスコップの柄で根の周りを固めているところ。これをしっかりやらないと、強風で倒れてしまいます。
後ろに見えるポンプ小屋は今回の植林に合わせて前日に完成したばかりだそうです。そう、ここが新たな植林地「日中友好の森」のちょうど入り口になるので設置したそうで、今後はここから奥へ植林、ホースを延ばして潅水していく予定で、まさに最前線なんですね。
ちなみに左に見える四駆のピックアップはナランさんが高齢の澤井代表を乗せてきたもの。

大規模な農業用水の汲み上げは大きな問題ですが、苗木が活着するまでの潅水は不可欠で、植林後もT城さんやナランさんたち現地スタッフの苦労は続きます。

以下、さくさくっと・・・
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遠山正瑛像スタイルで!!! この日もサボってましたが。


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今回、澤井代表に続き二番目に高齢のT田隊員。とても元気です。


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今回最年少で初参加のH田誠一朗隊員。とーぜん一番元気です。


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酒類調達担当のH田隊員。昨日の酒が残ってるのか、やや元気が・・・


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今回女性隊員では最年少!!!で初参加のN村隊員。
不慣れなせいか、やや元気が・・・

と、みなさん(それなりに)頑張って・・・
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雨水が溜まるよう水鉢状に整え、自分の植えた中の1本に記念プレートを付け・・・ちなみに苗木の枝や葉は蒸散を防ぐために、すべて落としてあります。

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新しくできたポンプ小屋から汲み上げた貴重な水で・・・


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ナランさんたちが最初の潅水をして・・・


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植林作業は終了・・・
あとは、我々短期ボランティアは無事に育つことを祈るだけです。
そう、今まで見てきた恩格貝の森は、長期ボランティアや現地スタッフのみなさんが、我々の植林後に一本一本、何度も手入れをして大事に育てられてきた森なんですね。

せっかくなので、全員で記念写真・・・
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ここから先は、人類が砂漠化してしまった土地がまだまだ続いてますが、あと十数年も経てば見渡す限りの「日中友好の森」に変わっているはずです。そうなればタクラマカン砂漠からの砂も定着し森と草原だった本来の自然が回復、うまく付き合えば地元の人たちも豊かになる・・・はずなんですが・・・とりあえず人類の英知も信じましょう!!!

と、今回の植林地を後にして・・・
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ふたたびバスを停めてある舗装路まで歩いて戻ります。

この後はバスで移動、別の砂漠最前線へ向かいました。
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手前はヒツジさんに食べられて枯れ、奥は無事活着してますが、T橋さんによると、奥の土地は前の村長さんの管理地で誰も放牧しなかったので活着したとか・・・いやはや・・・

トカゲさん・・・
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やはりトカゲ迷彩は沙漠にぴったりですね・・・

みんなで砂丘の頂上を目指します・・・
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頂上であります。
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この辺りは五里鳴沙といわれるところで細かい砂ばかりなんですが、前日までの大雨で湿ってて、この日は曇り空で風もなくカメラも無事でしたし、植林作業も砂漠散策も快適でした。

ズームアップしてみると、ここにも人の暮らしがありました。
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昔ながらの羊飼いの小屋ですね・・・
泥レンガ造りで飼ってるヒツジさんの数はせいぜい十数頭、以前はこんな風景をよく見かけました。もちろんクルマやBSアンテナはありませんでしたが。
彼らが草がない時期のヒツジさんを餓死させないために、植林した苗木の樹皮などを食べさせにやって来ます。何よりも大事なヒツジさんですから彼らも必死ですし、苗木を守る側も必死です。
苗木が育ち森と大草原が戻れば数世代前の豊かな環境が甦るのですが・・・
背景にはすでに植林地が広がって、その中では牧草地も回復してますが、貧しい羊飼いたちが自由に入ることは、おそらく許されないのでしょうね。


とか、頂上であれこれ考えながら、とりあえずは記念写真・・・
6/4画像の追加です。(T橋さん撮影・Y崎隊長複写分)
砂丘頂上でジャンプ


次は一人で・・・
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さらに次は「にせ夫婦」で・・・
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砂丘すべりで遊んだり・・・
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って、砂が湿ってて殆ど滑らなかったようですが・・・

短い時間でしたが、みなさん砂漠を楽しみ、いったん宿舎に戻ります・・・
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こちらは宿舎近くにある、大洪水でえぐられ大きなダム湖になったあたりです。崖の上部に黒い線が見えますが草炭の層で、昔は森と草原だった証・・・

と、宿舎まで戻り・・・
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遅めの昼食であります。
料理の種類も豊富で冷たいビールも飲めましたが、昔は宿舎から植林現場への道路事情が悪く、昼食は温めたボンカレー(長年大塚食品が支援してくれてました。)とご飯をオート三輪や耕運機で届けてもらってました・・・

特に今回はテーブル左上にある「つけ麺」が・・・
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画像はピンボケですが、とても旨かったです。ばくばくかぱかぱ・・・

と、遅めの昼食後はシャワーを浴びて植林の汗を流し、まったりと休憩・・・
午後からは恩格貝に新しくできた「沙漠科学館」へ向かいます。

(次回に続きます。)
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