22次隊報告の8回目であります。
ツアー四日目は朝からボートでペナン族の定住地を訪問し、ウィンドケイブとクリアウォーターケイブをトレッキング、(若者隊員が)川で泳いだりして昼食後にはボートでHQ(公園事務所)前まで戻り、そこからディアケイブへのトレッキングコースを再び半分ほど歩いて枝道に入りました。
で、まずは巨大なフタギガキ科の板根の前で・・・
記念写真であります。
わたくし98kのとなりに立つのは分岐点で合流したパークレンジャーのアベーさん
(お茶目なN嶋さんはソーリ、ソーリと呼んでましたが)で、ここから彼の案内で・・・
近くにあった説明板にある高さ20mの部分を観察します・・・
そう、すでに何度か書きましたが、ボルネオの熱帯雨林の特徴のひとつとして、立体的に、はるか上空まで伸びている生態系、とゆーのがあります。
浅い地中から地表、低木、中木、高木、超高木と、各階層で様々な生き物が暮らしており、さらにお互いが密接に関係しているという、独特の生態系であります。
ふつーにトレッキングしている限りは、せいぜい地表と低木の生態ぐらいしか観察できないので、樹冠部や高木部を観察するために設けられたのがキャノピーウォーク(ツリーウォーク)・・・
木と木の間に吊り橋を渡し、そこから樹上を観察しようというもので、本来は研究者用ですが、あちこちの保護区には一般人も観察できるキャノピーウォーク(ツリーウォーク)があり、中でもこのグヌン・ムル国立公園のはボルネオ島で最長の480mでパークレンジャーが案内してくれます。
で、アベーソーリの案内で・・・
ツリーウォークのスタート地点へ・・・
崖地にうまく階段小屋を建ててますが、平地では巨木の幹に螺旋状の階段があります。
わたくし98kはたまたま前から3番目でしたが、けっこう高さがありました。ひいひい
で、スタートして・・・
後ろを振り返るとこんな感じ・・・
ま、せっかくなので動画でもご紹介・・・
けっこう揺れているのがお分かりでしょうか・・・
木と木の間の一区間には一度に二人まで、一人目が橋の半分あたりまで行けば2人目がスタート、一人目がゴールすれば三人目がスタート、とゆールールだそうで、一区間を同時に三人以上が渡るとコントロールできなくなり大変危険なので、絶対に守るように、とのことでした。
最初にスタートしたI里隊員は高いところが苦手だそうで、少なくとも前の人の分は揺れない、とゆーことでトップに行かせてもらったとか・・・
わたくし若い頃は高いところが大好きで、ビルの屋上やヘリコプターから身を乗り出しての撮影が得意だったんですが、今は何かつかまるものがないと膝がガクガクするようになりました。
やはりトシのせいなんでしょうね・・・ううっ
ま、ツリーウォークは両サイドにワイヤーがあるので、揺れても高くても平気なんですが、バランスをとるためにけっこう力が入ってたようで、この夜はふくらはぎが張ってました・・・
そりゃあ一区間平均30mとしても16本の吊り橋を連続して渡ったんですからねえ・・・
以下、さくさくっと・・・
巨木の幹を傷つけないよう配慮されています。
このあたりの木でMどりさんが撮った・・・
リスさん・・・(PLAIN PIGMY SQUIRREL 和名ボルネオ・コビト・リス)
アベーさんによると世界最小のリスだそうです。
熱帯雨林の地表は薄暗いですが上層部は日が差してまったくの別世界、生き物たちも地表とはまったく異なるんでしょうね・・・
わたくしサバ州ダナムバレー保護区など、ボルネオではいくつかのキャノピー(ツリー)ウォークを経験しましたが、今回のグヌン・ムルのは、あまり高さはないものの総延長480mがすべて繋がっており、一度も地表に下りずに渡り続けるので樹上からの熱帯雨林の様子が堪能できました。
で、途中からわたくしがトップになり最初にゴールしたんですが、ゴール地点の出口は鉄格子の扉とネットフェンスで厳重に封鎖されており、扉には鍵がかかってました。
そこで、ずっと後方の樹上を歩いてるアベーさんに「キーがロックされてる!!!」と叫んで知らせたら、「わたしはキーを持ってないよ、フェンスを乗り越えて!!!」と・・・
乗り越えろといわれても、階段を下りたスペースは天井までネットフェンスと鉄格子に囲まれてるし、階段の最上部から近くの木に飛び移ってズルズル下りるしかないか・・・
と、数人でおろおろしてたらアベーさんがニヤニヤしながら到着、さりげにポケットから鍵を・・・
「なんでやねんっ、あんたさっき、あいはぶのーきー!!!て言うてたやないかいっ!!!」と、いちおー大阪風のツッコミを入れておきましたが・・・
ったく、N嶋さんの影響なのか、パークレンジャーまでお茶目なんだから・・・
で、無事に鉄格子の扉から出て・・・
巨大なバナナの葉っぱと記念撮影であります。(I里隊員撮影)
これが一枚あれば充分な1人用シェルターになりますね。
帰り道で見たトゲトゲの竹・・・?
鞭打ちの代わりに、こんなのを竹刀にしてびしばしするのもいいな・・・げひげひ
この日は明るいうちにホテルに帰り着いたので・・・
N嶋さんは若者隊員を引き連れ、そのままプールへ直行・・・
残りの隊員は部屋のお風呂などでさっぱりしてから・・・
夕食前にラウンジに集合、樹木医のN井隊員から熱帯雨林についてのお話を伺いました。
ちなみにこの時も、クチンで集合時間に遅れた若者隊員二人は早くから集合してました。えらいぞ!!!
講師は樹木医のN井隊員、助手は同じく樹木医のF本隊員・・・
まさに熱帯雨林を目の当たりにして・・・
メモをとったり質問したりして、みなさん熱心でした。
ちなみに、この時に使ったレジュメ「熱帯雨林を目の当たりにして考えてみよう」については、こちらの記事にアップしていますのでご参照ください。
で、まったりと夕食後は、Y崎副代表がいったん預かっていた植林証明書を配布・・・
これでボルネオ最後の晩餐もつつがなく終了し、めでたし、めでたし・・・
と、これで呑兵衛隊員は終わるはずもなく・・・
またまた隊長室に集まり・・・
「まあまあまあ・・・」 「いや、どもどもども・・・」 「こぽこぽこぽ・・・」
岩国の地酒「雁木ゆうなぎ」(隊長がリクエストしてN井隊員にわざわざ持参いただいたもの)や、酒類調達係のT中隊員が買ってきてくれた、タイガービールより安い知らないブランドのビール、あとは焼酎にスコッチにと、まあかぱかぱと・・・
「がははは、明日の朝はゆっくりだし今夜は無礼講じゃあ!!! 若者隊員も呼んでこんかいっ!!!」
と・・・
呼び出しに応じて来てくれた若者隊員たちとも語り合い・・・
この後、彼らは別室で遅くまでボルネオ最後の夜を楽しんだようでした・・・
(と、次回22次隊報告の最終回に続きます。)
ツアー四日目は朝からボートでペナン族の定住地を訪問し、ウィンドケイブとクリアウォーターケイブをトレッキング、(若者隊員が)川で泳いだりして昼食後にはボートでHQ(公園事務所)前まで戻り、そこからディアケイブへのトレッキングコースを再び半分ほど歩いて枝道に入りました。
で、まずは巨大なフタギガキ科の板根の前で・・・
記念写真であります。
わたくし98kのとなりに立つのは分岐点で合流したパークレンジャーのアベーさん
(お茶目なN嶋さんはソーリ、ソーリと呼んでましたが)で、ここから彼の案内で・・・
近くにあった説明板にある高さ20mの部分を観察します・・・
そう、すでに何度か書きましたが、ボルネオの熱帯雨林の特徴のひとつとして、立体的に、はるか上空まで伸びている生態系、とゆーのがあります。
浅い地中から地表、低木、中木、高木、超高木と、各階層で様々な生き物が暮らしており、さらにお互いが密接に関係しているという、独特の生態系であります。
ふつーにトレッキングしている限りは、せいぜい地表と低木の生態ぐらいしか観察できないので、樹冠部や高木部を観察するために設けられたのがキャノピーウォーク(ツリーウォーク)・・・
木と木の間に吊り橋を渡し、そこから樹上を観察しようというもので、本来は研究者用ですが、あちこちの保護区には一般人も観察できるキャノピーウォーク(ツリーウォーク)があり、中でもこのグヌン・ムル国立公園のはボルネオ島で最長の480mでパークレンジャーが案内してくれます。
で、アベーソーリの案内で・・・
ツリーウォークのスタート地点へ・・・
崖地にうまく階段小屋を建ててますが、平地では巨木の幹に螺旋状の階段があります。
わたくし98kはたまたま前から3番目でしたが、けっこう高さがありました。ひいひい
で、スタートして・・・
後ろを振り返るとこんな感じ・・・
ま、せっかくなので動画でもご紹介・・・
けっこう揺れているのがお分かりでしょうか・・・
木と木の間の一区間には一度に二人まで、一人目が橋の半分あたりまで行けば2人目がスタート、一人目がゴールすれば三人目がスタート、とゆールールだそうで、一区間を同時に三人以上が渡るとコントロールできなくなり大変危険なので、絶対に守るように、とのことでした。
最初にスタートしたI里隊員は高いところが苦手だそうで、少なくとも前の人の分は揺れない、とゆーことでトップに行かせてもらったとか・・・
わたくし若い頃は高いところが大好きで、ビルの屋上やヘリコプターから身を乗り出しての撮影が得意だったんですが、今は何かつかまるものがないと膝がガクガクするようになりました。
やはりトシのせいなんでしょうね・・・ううっ
ま、ツリーウォークは両サイドにワイヤーがあるので、揺れても高くても平気なんですが、バランスをとるためにけっこう力が入ってたようで、この夜はふくらはぎが張ってました・・・
そりゃあ一区間平均30mとしても16本の吊り橋を連続して渡ったんですからねえ・・・
以下、さくさくっと・・・
巨木の幹を傷つけないよう配慮されています。
このあたりの木でMどりさんが撮った・・・
リスさん・・・(PLAIN PIGMY SQUIRREL 和名ボルネオ・コビト・リス)
アベーさんによると世界最小のリスだそうです。
熱帯雨林の地表は薄暗いですが上層部は日が差してまったくの別世界、生き物たちも地表とはまったく異なるんでしょうね・・・
わたくしサバ州ダナムバレー保護区など、ボルネオではいくつかのキャノピー(ツリー)ウォークを経験しましたが、今回のグヌン・ムルのは、あまり高さはないものの総延長480mがすべて繋がっており、一度も地表に下りずに渡り続けるので樹上からの熱帯雨林の様子が堪能できました。
で、途中からわたくしがトップになり最初にゴールしたんですが、ゴール地点の出口は鉄格子の扉とネットフェンスで厳重に封鎖されており、扉には鍵がかかってました。
そこで、ずっと後方の樹上を歩いてるアベーさんに「キーがロックされてる!!!」と叫んで知らせたら、「わたしはキーを持ってないよ、フェンスを乗り越えて!!!」と・・・
乗り越えろといわれても、階段を下りたスペースは天井までネットフェンスと鉄格子に囲まれてるし、階段の最上部から近くの木に飛び移ってズルズル下りるしかないか・・・
と、数人でおろおろしてたらアベーさんがニヤニヤしながら到着、さりげにポケットから鍵を・・・
「なんでやねんっ、あんたさっき、あいはぶのーきー!!!て言うてたやないかいっ!!!」と、いちおー大阪風のツッコミを入れておきましたが・・・
ったく、N嶋さんの影響なのか、パークレンジャーまでお茶目なんだから・・・
で、無事に鉄格子の扉から出て・・・
巨大なバナナの葉っぱと記念撮影であります。(I里隊員撮影)
これが一枚あれば充分な1人用シェルターになりますね。
帰り道で見たトゲトゲの竹・・・?
鞭打ちの代わりに、こんなのを竹刀にしてびしばしするのもいいな・・・げひげひ
この日は明るいうちにホテルに帰り着いたので・・・
N嶋さんは若者隊員を引き連れ、そのままプールへ直行・・・
残りの隊員は部屋のお風呂などでさっぱりしてから・・・
夕食前にラウンジに集合、樹木医のN井隊員から熱帯雨林についてのお話を伺いました。
ちなみにこの時も、クチンで集合時間に遅れた若者隊員二人は早くから集合してました。えらいぞ!!!
講師は樹木医のN井隊員、助手は同じく樹木医のF本隊員・・・
まさに熱帯雨林を目の当たりにして・・・
メモをとったり質問したりして、みなさん熱心でした。
ちなみに、この時に使ったレジュメ「熱帯雨林を目の当たりにして考えてみよう」については、こちらの記事にアップしていますのでご参照ください。
で、まったりと夕食後は、Y崎副代表がいったん預かっていた植林証明書を配布・・・
これでボルネオ最後の晩餐もつつがなく終了し、めでたし、めでたし・・・
と、これで呑兵衛隊員は終わるはずもなく・・・
またまた隊長室に集まり・・・
「まあまあまあ・・・」 「いや、どもどもども・・・」 「こぽこぽこぽ・・・」
岩国の地酒「雁木ゆうなぎ」(隊長がリクエストしてN井隊員にわざわざ持参いただいたもの)や、酒類調達係のT中隊員が買ってきてくれた、タイガービールより安い知らないブランドのビール、あとは焼酎にスコッチにと、まあかぱかぱと・・・
「がははは、明日の朝はゆっくりだし今夜は無礼講じゃあ!!! 若者隊員も呼んでこんかいっ!!!」
と・・・
呼び出しに応じて来てくれた若者隊員たちとも語り合い・・・
この後、彼らは別室で遅くまでボルネオ最後の夜を楽しんだようでした・・・
(と、次回22次隊報告の最終回に続きます。)
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