N.GKS(エヌ・ジクス)のblog

海外での植林ボランティア活動をしていた団体N.GKS(エヌ・ジクス)のブログサイトです。 (2020年8月25日よりURLをhttp://からhttps://に変更しています。)

2012年08月

8月7日の深夜に嘉峪関市の中心部にあるホテルに着いた一行、翌8日は早朝から、
すぐ近くにある嘉峪関へ向います・・・

嘉峪関(かよくかん)・・・

万里の長城では最西端の関(砦)になり、最東端の渤海に面する山海関が「天下第一関」と称されるのに対し、こちらは「天下第一雄関」と称され、ともに、「ここで国は尽きる。」といわれた要衝なのであります。
ですから、山海関より東は「関東」と呼ばれる満州族などの別世界、旧軍の「関東軍」もこれに由来するとか。つーことは、この嘉峪関から西は「関西」になり、ヨシモトとたこ焼きの世界、もとい、西方民族の別世界・・・
そう、長安の都を中心とする中華王国がここで尽きるとされていた西端であります。

朝早くから急いで、しかしたっぷりと朝食をとり、ホテルのロビーに集合・・・
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ロビーのあちこちに池や緑が配されており、やはりこのあたりでは、
水が豊かさの象徴であることが実感できます。

ちなみに・・・
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泊ったホテルは「嘉峪関長城賓館」・・・このあたり、どこでもそのまんまのネーミング・・・

この街も1970年代から鉄鉱石の採掘で発展してきたそうで、最近まで遺跡には無関心だったようですが、もとの国民党政府軍の軍用空港を転用した小さな空港があり、今はそこも観光用に拡張整備したようです。

で、バスから見た早朝の街の様子・・・
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出勤途中でしょうか、この後も、あちこちで電動スクーターを見かけました。

このあたり、中心部への大型バイク乗り入れを禁止している都市が多いそうで、豊富な風力発電の電力とシンプルな構造で安価な電動スクーター、そのどちらもが相俟って安価でエコな通勤手段として普及しているのかも・・・雨がないので理想的だし・・・ま、冬は寒そうだけど・・・

バスで十数分、入城ゲートには開門前にもかかわらず、すでに行列ができてました。
やはり涼しくて混まないうちに・・・と、考えることはみなさん一緒ですね・・・
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待っている間に、ま、せっかくなので・・・
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それにしても、この空の青さ・・・
カメラのGPSでは、ここの標高は1688m、日差しはほんとに強烈でした・・・
さすがにわたくしも長袖にしています。ええ、
こんなふうにはなりたくないので・・・

今回も高齢者が多かったので、このカートで中腹にある二番目の城門へ到着・・・
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ええ、この城門には我々が一番乗りでした・・・むひひひ


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狼煙台もあり、万里の長城の続きであることがよくわかります。

現在の嘉峪関は、明代にティムールの侵攻を阻止するために強化されたもの、約500年前の改築で、豊臣秀吉の大阪城よりちょうど100年ほど前の築城になりますね。ここもあちこちで修復作業中でした・・・

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素敵な帽子の現地添乗員さんが指している下あたりが現在地、右の日本語解説にもありますが、全部で三重の城壁に囲まれており、もともと古くから、ふたつの山の間に長城が築かれていたところに1372年から本格的な築城がはじまり明代の改築により難攻不落の城になったもの。

古代都市国家アテネのキャンプ地方のように、山に挟まれた平地という、もっとも進攻されやすい地形で、このあたりにもキャンプ地方と同じく、軍の精鋭部隊が常駐していたとか・・・わたくし、お城や砦、要塞といった構築物は、当時の様々な工夫がされていて大好きなのであります。

通路沿いに植えられていた、乾燥に強い「砂ナツメ」の木・・・
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ナツメほどおいしくはないそうですが食用になり、昔も籠城用に植えられていたとか・・・


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外側の城壁内を進んでいくと、次の城壁と「天下第一雄関」の額が見えてきました。

ちなみに城壁の内側に貼ってあったパネル・・・
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夕陽を浴びる嘉峪関・・・

と・・・
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冬の嘉峪関・・・

さらに、こんなおにいさんたちも・・・
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で、城や砦には、必ず武人の神様である関帝を祀る「関帝廟」があるそうで、

もちろんここにも・・・
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ええ、右の方が関帝であらせられます・・・

で、一番内側の城壁の内部へ・・・
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当たり前ですが、内部に入ると城壁に登れます・・・ひいひい
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階段左側のスロープは軍馬用だそうです。ひひーん

城壁の上からの様子・・・
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城壁にあったランタン台、外に明かりが洩れないよう塞がれています。
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左は大きさ比較用の某酒飲み隊員・・・それにしてもよく飲んでたな・・・
ま、わたくしもたいてい一緒に飲んでましたが・・・

内壁の中の様子・・・まさにキャンプ、軍隊の駐屯地ですね・・・
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で、砦の南側には、はるかに・・・
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5000m級のキレン山脈の氷河が見えます。
中国では嘉峪関市がもっとも氷河に近い都市だそうで、このキレン山脈の向こうはチベット高原、さらにその向こうは、エベレストをいただくヒマラヤ山脈であります。ここからは見えませんが・・・

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東から続いてきた長城は、ここでやや南西へ曲がりますが山までずっと続いてました。
まさにここから西が、関の西すなわち「関西」で、ヨシモトとたこ焼きの世界、もとい、別世界だったのであります。

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ま、今の長城は途中で鉄道に分断されてますが・・・
ちょっと昔は長城なんか平気で壊してたそうで、日本の古墳なんぞと同じですね・・・

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城内にあるのは弓用のターゲットでしょうか・・・不思議なリアルさがありました・・・

で、別の階段から城内に下りてくると・・・
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おにいさんたちが武芸の訓練をしてました・・・
このキャンプ(駐屯地)で一番武芸に秀でた者がキャンピオン(チャンピオン)・・・

おっ、こんなところにも・・・
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ま、せっかくなので・・・
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ええ、中央の方が砦の守備隊長であらせられます・・・

「武具屋」さんもありました・・・
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しかし武具屋のおばさんも完全武装ですね・・・UV対策の完全武装・・・

こちらは昔の街並みを復元した城下町とゆーか門前町とゆーか・・・
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まあ、伊勢神宮前の「おかげ横丁」みたいなもんか・・・
可口可楽のビーチパラソルがちと不自然ですが・・・

と、早朝から嘉峪関を堪能した御一行、ふたたびバスで7時間かけて敦煌に戻ります。
植林ツアーでは、その地域の自然や風土を体感するために、長距離列車や長距離バスを利用することも多く、これはこれで楽しみなのですが、さすがに敦煌との往復で800kmのバスつーのはちと疲れました・・・

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でも、往路は夜で見えなかったキレン山脈の氷河が、翌日はずっと見えてました・・・
この山々を越えるとチベット高原、さらにその奥のヒマラヤ山脈を越えるとインドに入るのですが、さすがにヒマラヤは越えられないので玄奘三蔵たちもタクラマカン西端まで迂回したのであります。
ちなみにチベットのラサまで2007年に鉄道が開通したものの、このキレン山脈越えの高度は4000m以上、北京からラサまで52時間かかる長距離列車には乗客用に酸素ボンベが積まれているそうで、いつかは乗ってみたいものです・・・

昨日同様、延々と続く風車群・・・それにしてももの凄い数であります・・・
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ちなみに別の場所では、大規模な太陽光発電も行われているそうで、たしかに未来の先取りなんですが・・・イニシャルコスト、ランニングコスト、送電ロスなどを考えると・・・まさに壮大な賭けですね・・・

で、昨日とは別のサービスエリアで給油とトイレ休憩・・・
一時的なディーゼル油不足は解消したようでした・・・
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こちらはさらに新しくトイレもきれいでした・・・が、やはり個室のドアは上半分だけ・・・

超市(→超級市場→スーパーマーケット)も併設されており・・・
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こちらのレッド・ブル、日本ではあまり見かけないような・・・わたくしだけかな・・・


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こちらは無色透明の冬虫夏草エキス・・・
やはり長距離ドライバーには栄養ドリンクが不可欠なのね・・・

さらにバスは走り続け・・・
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一定間隔で、狼煙台跡が見えます・・・

で、昨日と同じ中間地点の瓜州に到着、昨日と同じホテル「瓜州賓館」で・・・
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昨日とは異なるメニューでの昼食であります・・・が、何かおかしいと思いません?
そう、ビールがないのであります。哀しくもきっぱりと・・・
じつは現地添乗員さんから、敦煌での見学時間をゆっくりとりたいので、以後はトイレ休憩なしで走りたい、そのため今ビールを飲んでトイレ休憩を申し出た人は罰金100元、それで夕食時にみんなにビールを奢るとゆー、なんとも残酷な提案がありましてですね、わたくしも不承不承ながら・・・うぐぐぐ・・・

で、ビール抜きの昼食後、バスはさらに走り続け・・・
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同じような景色が続きますが、中央の黒いテントがおわかりでしょうか・・・


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同様の光景を何度か見たので現地添乗員さんに訊くと、あちこちでレアメタルの試掘調査をしているとのことでしたが、どこのタープもテントもフライシートも、すべて黒一色に統一されてました。黒は熱吸収しやすいはずですが、やはり強烈な紫外線を防ぐためには黒なのか・・・

と、あれこれ黒いテントの理由を考えたりしていると、バスは敦煌の莫高窟に着いたのであります・・・

(次号に続きます。)

mixiチェック

7日の午後一時半に西安空港を発った機は予定どおり午後四時前には敦煌空港に着きました。
昔のシルクロードだと、長安から敦煌までラクダに乗って約40日の行程だったそうです。

で、いきなり・・・
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湿度0%、青空100%、どうだ参ったか!!! 
・・・の、きわめてシンプルな敦煌空港であります。いやあ、参った参った・・・

ま、せっかくなので・・・
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山の上には、少し雲が浮かんでますが・・・まさに極沙漠(雨の殆どない沙漠)のど真ん中で、
敦煌の年間雨量は36ミリだそうです。さらに敦煌から西に拡がるタクラマカン沙漠は0ミリ、
北東に拡がるゴビ沙漠では数ミリだそうです。

何回か書きましたが、わたくしたちが植林しているのは近年の人類の営みによって沙漠化してしまったところで、現在でも年間雨量が250ミリから300ミリ程度はあるところ、この沙漠をもとの森林と草原の環境に戻せばふたたび農業や畜産も可能になり、人類と自然の共存が持続するはずの沙漠であります。

いっぽう、タクラマカンやゴビなどの極沙漠を緑化しようとすると、地下水や雪解け水を大量に使わねばならず、やがて地下水脈は涸れ土壌の塩分濃度も上昇するでしょうし、結局は農業もできなくなるはず・・・でも、今回の旅で見る限り、かなり大規模な緑化や農業開発、工業開発が進んでいるようでした。

貧しい地域に豊かさをもたらすことは、たしかに植林・緑化ボランティアの大きな目的のひとつですが、極沙漠まで緑化しようというのは、わたくしの趣旨とは異なるのも事実です。このような動きは、これからも注視していかねばならないと実感した次第。

一行は敦煌の街には寄らず、空港から400km離れた嘉峪関までバスで直行します。
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道はあくまでまっすぐ・・・まあ、特に曲げる理由は見当たらないか・・・

ちなみに道の右側(今は北へ向かってるので東側)には・・・
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こんな山塊が続いており、年に数回だけ降る雨が、一気に押し寄せて道路を破壊するので、手前に見える誘導水路が作られているそうです。

左側(西側)は、まさにタクラマカン沙漠の入り口・・・
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ここから数百キロ先には、さまよえる湖ロプノールがあるはずです・・・

三枚前の画像の左側にも写ってましたが、南に拡がる5000m級のキレン山脈の氷河の雪解け水が、沙漠の途中まで流れる川の流域や、それが伏流水となって湧く泉のある場所が「緑のオアシス」・・・
オアシス本来の水環境に見合った範囲の緑化と農業なら、あまり問題はないと思うのですが、今回見る限り、かなりオーバーワークとゆー感じで、水のリサイクルもあちこちで始まっているとは聞きましたが工業用水にも大量に使われており、街も人の暮らしも、どんどん大きくなっているようでした。
もちろん、貧しい地域の人々が豊かになること自体を我々が止めることなんてできませんが、その方法でほんとにいいのか、持続できる別の方法はないのか・・・こちらも気になるところです・・・

小さなオアシス村にある古い「道の駅」で、給油を兼ねたトイレ休憩・・・
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シルクロードを行くラクダの隊商が寄ったとしても不思議ではないような道の駅でした・・・

ちなみにこちらがトイレ・・・
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あえて内部の画像は載せませんが・・・
ドアどころか左右の仕切りも申しわけ程度しかなく便器がずらっと並んでて・・・(後略)

こちらが給油中のバス・・・
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大きなオアシスやサービスエリアにはふつーのガソリンスタンドもあるのですが、どーゆーわけかここ数日間、どこにもディーゼル油がないそうで、この小さなオアシスの情報を得て給油に寄った次第。
そりゃあ沙漠のど真ん中でガス欠になったら、それこそ「一巻の終わり」ですから・・・

さらにバスは走り続け、嘉峪関との中間あたりの大きなオアシス都市、瓜州に入りました。
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街の中心には新しい水路や遊水地や緑地が作られ、豊かな水量を誇っていますが、やはりちと心配ですね。ちなみに瓜州は言葉どおり、全国的に有名な砂地栽培の瓜や西瓜の名産地であります。

で、こちらのホテル「瓜州賓館」で・・・
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夕食であります・・・
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奥地に行くほど、どんどん料理が辛くなります・・・

で・・・
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別の隊員が注文した、瓜州産の高級白酒(パイチュー)アルコール度数42%、そんなに強いパイチューではなく、やはりかなりの高級品なんですね・・・
ちなみに、我々と同じ頃に敦煌を発ったと思われる欧米人の一行は、このホテルで宿泊のようでした。そりゃあ、ふつーならそろそろホテルにチェックインする時刻なんですが、我々はさらに嘉峪関までの強行軍。

瓜州からは東へ高速道路を一直線・・・
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まさに現代のシルクロード、行き交う大型トラックが昔のラクダの隊商とゆーところ。
ま、今はシルクロードとゆーより、アイアンロード、オイルロードなんでしょうが・・・

で、画像の左側、白い送電塔が続いてますが・・・
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見渡す限り、風力発電の風車群だったのであります。
風車の高さは40m以上、こんな百基以上のまとまりが、次から次へと現れます。
いったい、どれだけの資本投下がなされているのでしょう・・・
敦煌からの現地添乗員さんによると、「すべてシコクのミツビシです。」とのことでしたが・・・
意味はよくわかりませんでした。

化石燃料や原子力だけでなく、大規模な風力や太陽光の利用も重要で、沙漠の太陽光や風力なら、それこそ無限のエネルギー、昔、遠山先生もそんな夢を語っておられましたが、もう現実になっているとは・・・
でも、飛砂対策などのメンテナンスも大変でしょうし、はるか遠く大都市までの送電ロスも大きいでしょうし、どれだけの費用対効果になっているのか、非常に興味のあるところでした。

ちなみに風車群の反対側は・・・
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ブルンジ地形というそうで、昔の川床だったところ、こんな光景も延々と続いてました。

で、夜の9時ごろになり、ようやく陽も傾きはじめ・・・
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風車群に夕日が沈み、ようやく暗くなってきました・・・

で、高速道路のサービスエリアで、最後のトイレ休憩・・・
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新しくてきれいなトイレで奇跡的に個室にドアがありましたが・・・上半分だけでした・・・


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ちなみにこちらがサービスエリアの仮設売店・・・まあ季節限定なんでしょうね・・・

この日は早朝から兵馬俑坑、午後からは空路と陸路で10時間以上かけての移動・・・
嘉峪関のホテルに到着したのは日付が変わる直前で、さすがにシャワーを浴びてビールを1本飲んだら、部屋の画像も撮れずにベッドに倒れ込みました・・・

(次号に続きます。)

mixiチェック

内モンゴルのクブチ沙漠からバスと夜行列車で、昔の長安、陝西省の西安市へやってきたわたくし、ひさしぶりに「まともな」ホテルで一泊し、翌7日は早朝から「兵馬俑坑」の見学であります。
兵馬俑坑・・・俑は日本でいえば埴輪(はにわ)で、兵士と馬の埴輪が埋まっていた坑・・・
秦の始皇帝の陵墓の近くから近年になって発掘され、今や世界遺産になってますが・・・
じつは西安市にあるのはコピー・・・
姫路市にあるこちらこそがオリジナル
だったのかっ?
ま、姫路のほうは、さりげに無視することにして旅を進めます・・・

こちらが西安の市街地から兵馬俑坑に向かう途中にある・・・
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楊貴妃と皇帝専用の温泉別荘地「華清池」で、現在は大規模な復元工事中でした・・・
わたくし2004年に来た際にはこちらも訪問しており、当時は画像にある山の中腹あたりの建物だけでしたが、今や幹線道路沿いにまで復元工事が進んでるんですねえ・・・当時は楊貴妃が入った半地下の浴槽に、まだ温泉が僅かに湧いてましたが、今はどうなんでしょうね・・・

で・・・
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画像を拡大していただくとわかりますが中央にある低い山が始皇帝の陵墓であります。
見通しが悪いのは黄砂ではなくスモッグだそうで、さすが盆地にある800万都市・・・

バスを下りて兵馬俑坑へ・・・
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まだ開場前だというのに、世界中から人が集まってます。やはり日中は暑いものね・・・

博物館内のジオラマによる、全体の位置関係はこんな感じ・・・
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建物群の中央、大きいのが1号坑、以下時計回りに小さな2号坑、3号坑、博物館・・・だったはず・・・で、奥にある小高い四角形の山が始皇帝の陵墓であります・・・
この位置関係を見るかぎりは、まだまだ陵墓の周囲全体に、膨大な兵馬俑が眠っている・・・と思いがちですが、この部分だけを作った時点で皇帝が死んだようで、以後は次の皇帝の陵墓へ、とゆーことが判ってきたそうで、ここ以外の発掘調査では兵馬俑は発見されていないようです。

開場直後の、まだ人が少ないうちに、まずはメインの1号坑から・・・
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正面この位置が絶好の撮影ポイントで、あと30分もすると身動きもできなくなるとか・・・
ちなみに閃光灯(フラッシュライト)と三角架(三脚)は、禁用(使用禁止)なんですね・・・

じゃーん
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朝日を浴びる兵士たち・・・
左右の通路を歩く人たちと較べていただくと、1号坑の規模がわかると思います。
姫路のオリジナル兵馬俑坑より、ちとでかいですね・・・

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よく見ると一体ずつ表情とポーズが異なりますが、顔そのものはそっくりなのが何体もあるとか。なんでも、製作は二人ひと組で、お互いの表情やポーズを忠実に再現したことが判明しているそうです。

正面左側の通路を奥に進んで行くと・・・
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ここから左奥1/4ほどがまだ未発掘なのでありますね。

で、こんな感じでぐしゃぐしゃになって掘り出されるパーツを・・・
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一体ずつ修復して、もとに戻すのでありますが・・・
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まだ始業時間になっていないので、みなさん休憩中であります。

ちなみに、最近になって修復が終わったものには・・・
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かなり彩色が残っているのがおわかりでしょうか・・・
1970年代に発掘が始まった頃には、彩色してあった塗料が空気に触れて退色してしまい正面からの画像にあったように、すべて地肌の土色になってしまったそうですが、最近では退色を最小限に押さえるコーティング技術も進んでいるようです。

その後もあちこち回り・・・
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司令部の坑や・・・


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今は博物館に展示されている、有名な跪射俑に・・・


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立射俑・・・(それぞれ、弓なんかは別売りパーツなのね・・・)


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中級軍吏に・・・



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高級軍吏・・・(やはり剣なんかは別売りパーツなのね・・・)

さらには・・・
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きわめて精密に作られた銅製の始皇帝専用馬車とかも見て回ったのですが・・・

この頃にはすでに・・・
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あらゆるところに人の列ができており・・・

土産物の売店に入りました・・・
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こちらのレプリカは現地の土、当時の製法で、忠実に再現したものだそうです。

ちなみに・・・
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大熊猫娘レプリカもありました・・・誰かさんへのお土産にすればよかったか・・・

で、兵馬俑坑を後にした一行は、そのまま西安空港に直行・・・
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空港内の「シルクロード・レストラン」で昼食であります。


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ビールは無料の機内サービスでも飲めるはず、と、わたくしは1本だけにしました。

昼食後は広大な空港内を搭乗手続きを行う新棟へ歩いて移動・・・ともかく広いです・・・
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こちらは新棟のコンコースですが・・・
昔の広告はどこの国際空港でもSONYやPANASONICばかりでしたが、
今や韓国や中国のメーカーばかりですね・・・

ま、僅かに・・・
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日本式サービスは、世界で通用しているようでしたが・・・

ちなみに延々と続いた旧棟と新棟の連絡通路には・・・
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こんなカプセルホテルが、ずらっと並んでました・・・
蜂の巣とゆーネーミングはなかなかですね・・・

で、西安発、敦煌経由、ウルムチ行きとゆー13:25発の便に搭乗、軽食が出てきて・・・
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けっこう辛いメインディッシュと、けっこううまいアップルチップスで一本目ビールを空け、


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漬物やパンなんぞで2本目を飲もうと待ってたのですが、かなり経ってから「ごめんなさい、もうビールありません。」と・・・それならワインを・・・といいかけたときに、機は着陸態勢に入り・・・

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沙漠のど真ん中にポツンと拡がるオアシス都市、敦煌が見えてきたのであります・・・

(以下次号に続きます。)

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中国・植林ツアー報告の5回目であります。
包頭から夜行列車で西安に着いたのは翌日の午後二時前、一番暑い時間帯でした。
平日で暑い中にもかかわらず、駅前は乗降客でいっぱいであります。
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ここから隊員の一人が、同じ趣味の地元団体に招待されてて別行動となり、残りはいったんホテルに向かいます。で、駅前で残りの隊員を待ってたのは、いかにも陽気で洗練された都会人、
とゆー感じの西安の現地ガイドさん、
「みなさん、西安駅は歴史のあるたいへん古い駅ですね、んで、駅前も歴史のあるたいへん古い駅前ですね、とゆーことで駅前には観光バスの駐車スペースがありませんね。わはは・・・
とゆーことで暑いですが自分で荷物を持ってバスまで歩いてね。わははは」
ひいひいいいながら10分ほど歩き、ようやくエアコンの効いたバスに辿りついて、中で説明を受けます。
「みなさん暑かったですかぁ、今日の最高気温は32度、昨日は35度でしたから、とても涼しい日ですね・・・あはは
ちなみに西安市では、どんなに暑い日でも気温が39.9度以上になることは決してありませんね。気温が40度になると全ての仕事は休み、という決まりがあり、労働者も企業も休むと収入が減りますから、公式には決して39.9度以上にはならないのでありますね。でも実際にはもう何回も40度を超えてますね。あははは」
と、なかなかお茶目な方でもありました。盆地なので夏はめっちゃ暑くなるそうです・・・

で、バスはとりあえず西安の中心街にあるホテルへ直行しました・・・
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さすが800万都市の中心部にある新しいホテル、今回の宿舎の中では最も立派でした。

で、わたくしの泊る部屋
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奥がツインのベッドルームで、リビングルームと両方にテレビやライティングデスク、ネット端子などがあり、見栄えだけでなく、なによりふつーに無色透明なお湯が出たり家具や内装の作りつけにガタや欠陥がなかったりと、清潔さを含め、ともかく基本性能が日本のホテルと同じで、どれもが「まともに」機能してました。
ちなみに、わたくしの中国での経験からは、今までに一度もなかったことであります。
で、熱いシャワーを浴び、お昼寝したりしてくつろいで、夕方になってから市内観光へ・・・
そう、昼間はとても暑いので夕方から活動するのでありますね。
乾燥してるので日が少し陰ると、けっこう涼しくなりました。

まずは旧市街を囲む城壁にある西門(安定門)へ・・・
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こちらは城壁の西側なので巨大な鐘楼があり・・・

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城壁内にある旧市街の東側には・・・
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巨大な鼓楼があるとゆー、まさに由緒正しき「都」のオリジナル都市なんですね。

建物の中は、現在は美術工芸品などの土産物屋になっているのですが・・・
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中二階にある古いガンポート(銃眼)から古代シルクロードが眺められます・・・

で、さっそく覗いてみると・・・
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まさにここがシルクロードの東の起点。ちょうど向こうから西日が差してますね・・・
昔はここからテヘラン、イスタンブールなどを経てローマまで続いていたのであります。
まあ、古代シルクロードのわりには、ずっと高層ビルが建ち並んでますが・・・

城壁の上はジョギングやサイクリングのコースになってて、レンタサイクルもありました。
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走っているのは18年前に来て城壁一周14kmマラソンを夫婦で完走した某隊員・・・
画像を撮ってるのは14kmどころか城壁を登るのにも息を切らしている某隊員・・・ひいひい

で、西門を後にして、平城京などのモデルとなった朱雀門を抜け・・・
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こちらは後世に改築されたものですが、それぞれ四方の門の名前は同じまま・・・

ペルシャ・カーペットの製造直売所へ着きました・・・
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ペルシャ・カーペットとはいっても、ペルシャを経由してヨーロッパに伝わったもので、
シルクカーペットはここ長安が本場、まさに東からの「絹の道」の起点ですね・・・

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二畳分のカーペットを織るのに、おねいさんが専従して一年半ほどかかるそうです・・・

高級なカーペットには縁のないわたくし、シルクロードの地図を見つけました。
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長安(西安)から羅馬(ローマ)まで、海運が発達するまでは、まさに東西の大動脈。
(画像をクリックするとかなり拡大されますので・・・老眼の方はご利用くださいね・・・)

で、今回の旅の説明のために、さらに一部を拡大・・・
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(こちらの画像も少し拡大されますので・・・老眼の方は・・・)
長安(西安)の北、98kと落書きしたあたりが黄河の南に拡がる四国ほどの面積のクブチ沙漠、ここで植林して1000kmの鉄道旅で西安に着いたのですが、明日の午後には空路で一気に敦煌へ、で、そのままバスで400km離れた嘉峪関まで走る予定で、まさに西安からはシルクロードを辿る旅・・・
わたくし、蘭州の西ぐらいまでは植林ボランティアで行ったことがありますが、それより西の世界ははじめて・・・
まあ、敦煌よりさらに西になるとタクラマカン砂漠や天山山脈があり、わたくしにとっては未知のヨーロッパ世界はまだまだ遠いですね・・・

とか、バスの中で画像を確認しつつ考えているうちに西安市内のレストランに到着、
かなり遅めの夕食であります。
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さすが大都会、食材も味付けも洗練されてましたが基本は四川風、けっこう激辛でした。


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大好きな麺類も出てきたのですが、やはり麺は日本のほうが好み・・・なんですが・・・


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おねいさんはチャイナドレスのほうが・・・じゅるじゅる

ま、せっかくなので・・・
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で、こちらのおねいさんも・・・
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やはり、せっかくなので・・・
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わははは、しあわせじゃあ!!!

お二人とも日本語学科の大学生で、こんなのや人参酒の実演販売もしてるそうで・・・
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二人とも、とても愛想がよくて「カワイイ」ので、みなさんけっこう買われてましたねえ・・・
ま、わたくしは試供品をかぱかぱ飲んでただけですが・・・

夕食後には西安の街も歩いてみたかったのですが、さすがに疲れと酔いが・・・

で、現地ガイドさんオススメの足つぼマッサージへ・・・
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漢方薬たっぷりの足つぼマッサージをたっぷり1時間、これはけっこう効きました・・・

で、自室に戻って、この旅ではじめて、ゆっくりと浴槽に浸り・・・
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シーバスリーガルが残り少ないな・・・安酒を買って中味を入れ替えねば・・・ひっく

(と、次号はいよいよ敦煌から嘉峪関へ・・・)

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中国・植林ツアー報告の四回目であります。

さて、内モンゴル自治区のクブチ沙漠で植林を終え(夕食もたっぷり食べてから)、バスで包頭駅に着きました。わたくしが包頭を訪れたのは6年ぶりですが、さらにそれ以前、北京行きなどの列車に乗った頃の包頭駅は古くて殺風景な汚い駅だったのですが、今や見事な駅ビルに変身してました。(前回画像参照)
包頭市街も、以前は製鉄の街で道路の舗装はガタガタ、あちこちに水たまりがあって埃まみれ、夜は真っ暗になる街でしたが、今は世界中からレアメタルのバイヤーが押し寄せる国際都市になり、幹線道路はライトアップされ、高級ホテルといえばロシア式の「青山賓館」だけだったのが、あちこちに近代的な高層ホテルが建ち並び、街のネオンサインがきらめいてまさに不夜城・・・そういえば先週の新聞に、中国がレアメタルの国際取引所を包頭市に設立するとの記事が載ってましたね。
90年代に隊で、緑化を所管する包頭市の建設局を表敬訪問した際には、副市長や建設局長などのお歴々がこぞって歓待してくれたのですが、今ならよほどの要人でもない限りハナもひっかけてくれないかも・・・

で、現地ガイドのおねいさんが駅員のおねいさんと交渉し、かなり早めに一等客専用VIP待合室に入れることになり、ここで二時間以上、列車を待つことになったのですが・・・(時間のかかるパスポートなどのチェックを、改札前に受けておかないと乗車できないそうです。)
この部屋・・・
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まったく窓がないのにエアコンが切れててとても蒸し暑く、
むしろ駅前の路上のほうが涼しかったです・・・

しかも前面はガラス張りで向こうは一般待合室・・・つまりそちら側から丸見え・・・
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この画像は改札が始まって並んでる時ですが、それまでは前の通路にも人がいっぱい、
通路に新聞紙などを敷いてみんながごろ寝してるので、足の踏み場もない状況でした。
こっちを見ながら食事を作る家族があったりで、その頃の画像は撮れませんでした・・・
そーいや昔の大阪駅でスキーやでかいキスリングを持って信州行の急行「ちくま」を待ってた頃と似てましたねえ・・・(古)

一般客は若い女性が多かったので現地ガイドに訊けば、西安への出稼ぎが殆どでしょう、とのこと、夏の観光シーズンで賑わう西安のほうが包頭より、まだまだサービス関係とかの仕事があるんでしょうね・・・
みなさん荷物を殆ど持ってませんでしたが社員寮完備の仕事が多いそうで、まさに身体ひとつでの出稼ぎ、ただし社員寮とはいっても八畳で16人が標準だそうで、つまり二段ベッドがぎっしりと詰まっているだけの部屋だそうです。
やはり貧富の差は大きいようですね・・・

わたくしは、ま、せっかくなので・・・
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寝転がっている人たちの間をすり抜けて、売店でビールを買ってきました・・・
(つまみの激辛酢蟹は別の隊員が買ってきたもので、ほんとに辛かった・・・)
んで、
ローリングボストンをテーブルにしてと・・・
売店に行ったついでに一般用のトイレにも行ったのですが、さすがに新しい駅ビルだからでしょうか、掃除もされてて、日本の駅の公衆トイレとさほど変わらない、比較的きれいなトイレ・・・だったのですが・・・
やはり個室にはドアがなかった・・・
男性小用の反対側には、ずらっと個室が並んでいるのですが・・・すべてにドアがない・・・
壊れたり外したりしたのではなく、はじめからないのでありますね、これが・・・
で、そちらで用を足している人と、ヘタすると視線が合うんですよね、これが・・・
女性用はとーぜん両側に個室が並んでおり、やはりドアはなかったそうで一緒に行った女性隊員はさすがに用を足せずに、そのまま出てきたとのこと・・・
やはり民族性のちがいなんでしょうね・・・
ちなみに別の場所にあって、早い時間に閉鎖されてしまったVIP専用トイレの個室にはいちおードアがありましたが、すべてのカギやヒンジが壊れてて閉めることはできませんでした・・・

で、日付が変わる頃、ようやくVIP専用改札から素敵な駅員さんの案内でホームへ・・・
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包頭からひとつ東の大都市、呼和浩特(フフホト)始発の西安行き快速夜行列車で、われわれはこの列車の軟座(一等)個室寝台車に乗車します。
包頭から西安に行くには、今までは銀川や蘭州を廻って行くルートだけだったのですが、最近まっすぐに南下する新線ができたそうで、かなり時間も短縮されたようですが、それでも約1000km、約13時間の旅であります。

ちなみに今回のように途中駅から乗車する場合は、始発駅から添乗員などが乗って見張っておかないとたちまち占拠されてしまう、とゆーのは、中国で鉄道を利用する度に聞いていた話なのですが、今回は要員が手配できなかったのか、それともひとつ手前が始発なのでついつい油断したのか添乗員が乗っておらず、案の定、わたくしたちの四人用個室も家族連れに占拠されてました。

いかにもわたしたちは正当に乗車していた、といった態度でしたが、まあ最後は気持ちよく退去してくれ・・・たのはいいのですが、寝台のシーツや枕はすでにぐしゃぐしゃ、ま、家族連れだから仕方ないか・・・
車掌にシーツなどを替えるよう苦情をいっても無駄で、せいぜい追い出してくれるだけだそうです。そもそも始発駅から個室に乗っていない方が悪い、指定料金も始発駅からなんだから、とゆーことらしいですね。ま、フフホトから包頭まで外からカギを閉めとけばいいだけなのですが、空室を立ち客が利用するのは合理的といえば合理的、やはり感覚のちがいですね。
そういえばVIP待合室でもカギが開いてたので、何度も一般客が入ってきて中には居座るカップルもおり、現地ガイドが「一等乗車券を見せろ」といっても「あなたにその権利はない」といわれて駅員を呼んだりしてました。

さらにちなみに、最近は旅行業者でも指定席の一括確保は不可になり、親戚の名前を全部使ったとのこと、ま、こちらは公平性もいくらかは考慮されるようになった、とゆーことなのでしょうが、軍や政府関係者により突然指定席を取り消されることは今でも多いらしく、中国の鉄道網は、まだまだ軍や政府関係が最優先、まあ軍事施設そのものなんでしょうね・・・

で、こちらが一等寝台の四人用コンパートメント・・・
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今回の旅ではわたくしは若手の部類、とーぜん上のベッドを使いましたが、さすがにゆったりしてました。以前、硬座(二等)寝台に乗った時には三段ベッドで長さは充分なのですが、最上段は高さが50cmもなく、しかも内張り天井がなくて、潜り込んで横たわれば鋼鉄製の錆びた屋根に手が届きました。そこには文庫本サイズの手動開閉式の換気ハッチがあり、唯一、息苦しさを紛らわせてくれたものでしたが・・・

で、この夜の発車時刻は午前1時過ぎ、植林作業の疲れもあったため・・・
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荷物台に置いたシーバスリーガルを柿ピーでちびちびやってたのですが、
さすがに午前2時前には就寝しました。

さて、翌朝の車窓風景であります。
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画像を拡大していただくとわかりますが、黄土高原の典型的な風景であります。
砂の積もった地層の断面のあちこちに横穴が穿たれていますが、昔はここを住居にしていたそうで、夏は涼しく冬は暖かく、今では農産物の倉庫などに使われているそうであります。

で、予約の時間に食堂車に行き・・・
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ほとんどが一般車両からあふれた人たちでしたが、その席に予約客が来るまでは特に追い出さないようでした。

で、新線の車窓を眺めて待っていると・・・
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朝食であります。
不思議な組み合わせですが、小豆粥、ミルクティー、漬物2種、ボイルドエッグに饅頭に中華ハムといった、きわめてヘルシーでシンプルな朝食でした。

やがて、毛沢東の「長征」の最終目的地で、中国革命の聖地となった延安市に到着。
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もちろん、紅色革命の聖地としての観光客も多いようですが・・・


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「黄土(高原)風情も感受してねっ!」とゆーキャッチコピーもありますね・・・

風景はまったく変わらないので延安→西安間の鉄ヲタ向け画像「世界の車窓から・・・」

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高速列車「和階号」用の機関車???


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こちらは保線作業車でしょうか・・・でもエアコンみたいなのやカーテンも付いてるし・・・


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ま、よくわかりませんが・・・新線だけあって線路やホームは真新しいです・・・

とかいいつつ、鉄道の旅はけっこう、のんびりゆったり過ごせるので・・・
(ま、硬座のほうは満員で、のんびりゆったりどころではないでしょうが・・・)
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こんなところに行ったり・・・まだ残っててよかった・・・


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車内販売でこんなのや・・・


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こんなの買って飲んだり・・・水分補給はまめにしないとね・・・

とかしているうちに、今度は昼食のお時間であります。
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昼の食堂車は人民軍・夏用制服のおねいさんやおにいさんたちでいっぱいでした。
士官学校とかの生徒さんでしょうか、若いおねいさんが多かったです。
やはりこちらも軍優先なのか・・・
各自が金属製飯盒を使っているのがおわかりでしょうか・・・
このあたりは軍隊らしいですね・・・

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昼食の内容も、こちらのわれわれのものとは異なってました・・・

で、昼食が終わってしばらくすると、いよいよ列車は・・・
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現中国・西部最大の都市であり、かつてはオリエント世界の中心だった長安の都・・・

そう、西安市に到着したのであります。ふう、やっと着いたぞ・・・

(以下、次号に続きます。)

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