前回記事からの続きであります。
午前中に植林などを終えた恩格貝2日目の昼食後は、
新しくできた「沙漠科学館」へ向かいます。

ちなみにこの日の午後は沙漠ではめずらしい・・・
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雨でした・・・
沙漠の雨は幸せを運んでくるものだし、植林など野外スケジュールは午前中で終わってたので、まさに絶妙のタイミングでした。恩格貝では年間300mm程度の降水量はあるものの人類が砂漠化してからは全く保水できず、毎年、大洪水と極度の乾燥の繰り返しだったのであります。

宿舎からバスで15分ほど・・・
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こちらは帰りがけに撮った画像ですが、けっこう大きな施設でした。

正面ロビー
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以下、展示をさくさくっと・・・
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世界の乾燥荒漠地・・・といった意味でしょうか・・・

わたくし、これまでの記事でも「沙漠」と「砂漠」の文字を使ってますが、乾燥荒漠地の中でも、雨の少ない荒漠地が沙漠、その中でも砂の沙漠を指すのが、
「砂漠」なのでありますね。

日本では沙漠といえば砂漠のイメージしかありませんが、他にも岩石沙漠の礫漠(中国語でゴビ)や塩分などが多い土の沙漠の土漠などがあり、わたくしは雨の少ない荒漠地全体を指す場合に「沙漠」の文字を使うことがあります。
ま、今回のツアーでは殆どが「砂漠」でしたが・・・

そう、前回記事で紹介した遠山先生の沙漠講座の中で、「沙漠にも水はある!!! 沙漠の沙の字は、サンズイに少ないと書く!!! すなわち水の少ない荒れ地が沙漠!!!」と大声で教えられましたから・・・

最近では雨の全く降らない昔からの極沙漠も緑化しようという動きがあるようですが、地下水や雪解け水などの使用量は莫大になり地下水脈や河川の流量を激減させ、土中の塩分濃度も急上昇させますから、一口に沙漠緑化といっても持続可能な方法が重要で今後も注視が必要です。

恩格貝の土地利用規制計画図でしょうか・・・
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よく分かりませんが、「国際生態城建設区」つーのもありますね・・・
中国やヨーロッパでは城は都市と同じ意味ですから、国際生態(エコ)都市???

まあ・・・
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こんな感じのパネル展示が殆どでしたが・・・

一部には・・・
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ジオラマなんぞもありました。

もちろん太陽光や風力も・・・
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風力発電も内モンゴル自治区が圧倒的に多いんですね・・・
メンテや大都市までの送電ロスが大変でしょうが・・・

と、みなさん、真剣にT橋さんの説明を聴いておられました。
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こちらはシルクロードをあらわした地図の一部ですが・・・
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この辺りはN.GKSのツアーで概ね廻りましたねえ・・・


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西夏王国跡とかも行きましたし・・・当時はけっこう自由に入れましたね・・・


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アラル海までは行ってませんが、現在では右端2004年のさらに半分以下になってるそうです。
(減少してるのはカスピ海ではなくアラル海、本文訂正しました。)


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この人が張本人???

地下水の汲み上げセンタービボットによる大規模農業の航空写真・・・
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その中で・・・
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地下水が枯れて放棄され、砂漠化してしまった部分の画像・・・

いっぽう、窓から外を見れば・・・
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雨に濡れる恩格貝の緑が一面に広がってますが・・・
ここにも地下水の汲み上げセンタービボットによる大規模な農場が17基あるそうです。何せ半径100m以上の農地の上から自動回転する巨大なアームで、汲み上げた地下水を24時間撒き続けるのですから地下水脈が枯れるのも時間の問題、しかもトウモロコシなどの畑ですから、樹木と違って保水も砂の固定もせず収穫すればおしまい、水は土壌には一切戻ってきません。

T橋さんによると、少し前は地下水脈のある場所なら5mか10mも掘ればポンプ小屋ができたけど今は80mから100m掘らないと汲み上げられないそうで、やはり大規模センタービボット農業の影響が大きいのではないかとのことでした。

いっぽうこちら・・・
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清水建設の海水沙漠導入計画??? 1988年9月???
知りませんでしたが、どうなったんでしょう???
確かに淡水ではなく海水ならいっぱいありますが・・・

ちなみにネットで知った知識ですが、
地球の水の内訳は海水97%、淡水3%だそうです。さらに、その3%の淡水の内訳は氷河・氷床77%、河川水・地下水23%で、河川水・地下水のうち使えない水が97%、使える水は3%つーことで、我々が使える淡水は地球の水の僅か0.02%(100x3%x23%x3%≒0.02%)・・・
だそうです。        

恩格貝のビニールハウス栽培
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こちらも以前のN.GKSツアーで見学しましたね。


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クロレラ栽培も盛んなようですが、これらもすべて地下水の汲み上げでやってるんですね。

とまあ、様々なパネル展示がありましたが、何といっても特筆すべきは・・・
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こちらのコーナー・・・

そう、
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日本大使館の20周年で各国大使館に配布した記念誌で日中友好の懸け橋として
紹介されていた人たちの中で、唯一の民間人だった二人・・・


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遠山正瑛先生と王明海氏のコーナーでした。

中でも特筆すべきなのは・・・
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ガラスケースに収められ展示されていた・・・


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N.GKS(当時は緑の協力隊・関西澤井隊)第1次隊の記録誌!!!  
いやあ、これは嬉しかったですね・・・わたくしも表紙写真に写ってるし・・・

愛用品や賞状トロフィーもいくつか展示されてました・・・
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2004年ノーベル平和賞の受賞直前に亡くなられたのは本当に残念ですが、同じ環境保護活動家として先生に代わってケニアのワンガリ・マータイさんが受賞されましたから、先生も草葉の陰で喜んでおられたことでしょう。今は二人で仲良く植林議論をされてるかも知れません。

先生が率いた日本人によって植えられた恩格貝の森は現在500万本だそうですが、その活動に賛同して中国人が植えた森は何千万本にもなり、さらに中国全土では今では何億本、何十億本にもなって増え続けています。やはり偉大な先駆者だったんですね・・・

と、このコーナーの結束語であります。
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ま、あとの展示は大胆に省略して・・・
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正面ロビーへの出口・・・

正面ロビーには・・・
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大きな横断幕に記名するコーナーがありました。
これもいずれ展示品になるんでしょうね。

T橋さんによると、当初は「遠山正瑛博物館」になる予定だったけど紆余曲折を経て「沙漠科学館」になったとかで遠山先生のコーナーもごく一部になり、殆どがパネル展示だけで、中身はまだまだ科学館とか博物館とかいえるレベルではありませんでしたが、ま、こちらも今後に期待しましょう。

と、一行はふたたび宿舎に戻ります。

(次号に続きます。)