ボルネオ植林紀行の続きであります。

サバ州テノム付近のアブラヤシプランテーションと工場の見学に行ったわたくし、
育苗地での記念撮影後、またまたカメラの電源が入らなくなりました。

んで、仕方なく取り出したのが、電源を切っていたカシオG'zシリーズのケータイであります。

今回は、ケータイのおまけカメラでの画像となり、さらに画質が悪化しますが、
なにとぞご容赦くださいませ。ぐすん悲しい













ケータイの充電器は100V専用で、わたくし持って行ってませんでしたので、
こちらもバッテリー切れを心配しつつ・・・
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成長したアブラヤシの収穫風景であります。
このあたりになると、ひと房で20kg程度になるそうで、それが年4回程度、
数十年にわたって収穫できるそうですから、ほんと、人類にとっては有用な植物であります。












収穫されたアブラヤシ・・・
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一つ一つの実は、ゴルフボールぐらいでしょうか、中を割ると脂っぽい果肉と大きな種があります。
さらに種の中には白い胚乳があり、ここからも高級なオイルが採れます。
化粧品やチョコレートの硬化剤として、我々が消費しているものであります。

ちなみに胚乳の絞りかすはお菓子に、外皮などは燃焼効率のいい燃料になり、
その意味でも無駄のない植物であります。

ただ、数十年後に収穫できなくなったとき、手間をかけてまで植え替えをするのか、
放置してさらにジャングルを切り開くのか、また、このプランテーションの拡大により、
他の多様な植物や動物がどんどん絶滅しているのをどうするのか、
熱帯雨林の減少には、もちろんこれ以外の原因もありますが、
採算性、効率性との接点をどこで見出すのか・・・
目の前で、この植物の有用性を見せつけられると、いろいろと考えさせられました。








と、難しい話はみなさんにまかせておいて・・・

わたくしが、ガイドの通訳で質問したのは、


「これ、このまま食べられますかはてな汗でした。


「いやあ、ふつーの人はそのままでは食べないですが・・・困った
ま、胚乳はそのまま齧っても食べられますよ。」


「つーことは、食べてもいいんですね。」じゅるじゅる汗


「ええ、いくらでも・・・ナイフで種も割ってあげましょう。」


「どれどれ、むしゃむしゃ・・・うわっ、手も口も油でギトギトになったぞ・・・
胚乳は・・・かりかりかり・・・おおっ、こちらはココナッツの香ばしさが・・・」

と、胚乳をくちゃくちゃ噛んではかすをペッと吐き出しつつ、バスで工場に向かったのであります。












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工場の様子・・・
蒸気で蒸して柔らかくして、水と油の性質をうまく利用してびみょーな温度管理で分離、
さらに胚乳からは別の温度で絞り、残った水からもう一度油を分離して、最後の水は最初の蒸気に・・・
ちなみに蒸気にするための燃料は外皮や絞りかすの使えない部分を利用・・・
じつに無駄なく、他のエネルギーも使わず、水も循環させてうまく使ってました。
ただまあ、やはり精製に水は必需品で、どこでも工場ができるというわけでもないようでした。

ちなみに、この工場では、ここのプランテーションからだけではなく、「持ち込み」も受け入れ、
入り口にトラックの乗る計量機があり、中で下ろしたアブラヤシの品質をチェック、
空にして出るときに、もう一度計量機に乗せて、その重量差に品質や相場に応じた単価を乗ずる、
といったじつに合理的なシステムになってました。

さらにちなみに、工場見学を終え、エアコンの効いた事務所に戻ると、手作りの揚げたてドーナツや様々なお菓子に新鮮なフルーツ、紅茶やコーヒーなどが用意され、
特に揚げたてのドーナツはとてもおいしかったです。そりゃあ、油は最高級なんだろうなあ・・・

アブラヤシのプランテーションが熱帯雨林を減少させているのは事実ですが、
じゃあ、どうすればいいのか、といった問題は、揚げたてドーナツをいただいたから、
「まあ、いいじゃないか」ではなく、にっこり
また単純に「今すぐやめて、自然林にもどせ」と我々がいえるものでもありません。

ひとつの方法として、「ヤシノミ洗剤」のサラヤさんのやってる、売り上げの一部を、
熱帯雨林の再生にまわす、といったやり方もあります。

サラヤさんによると、パームオイルの85%は食用で、残りの15%が化粧品や洗剤などに使われ、
「ヤシノミ洗剤」は、さらにその一部に過ぎないけど、それでもその売り上げの1%で、
ボルネオのかなりの熱帯雨林を再生しているそうです。

この発想を、「植物油」や「植物性油脂」を使用する企業や消費者の大部分が理解すれば、
何らかの解決策も見えてくると思うのですが・・・

とまあ、少しはツアー本来の話もさせていただいたところで、
アブラヤシ工場をあとにし、次の目的地である植林地へ移動であります。









ま、その前に・・・番組の途中ではありますが・・・










昼食であります・・・ラブ
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って、食べる前に撮ればいいものを・・・













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コタキナバルから45分の海岸線にある、ベリンギスビーチリゾートのレストラン、
吹き抜けで、いかにも日本の「海の家」とゆー感じでした。

小規模で人影もまばら、レンタルのシーカヤックやタマリンドスパとゆー天然温泉もあって、
ほんとは午後から植林なんかより、ここでのんびりしたかったなあ・・・びしっ












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しかもコタキナバルなんかに較べると、料金も格安だそうです。じゅるじゅる・・・ばしっ




で、次回こそ、いよいよ植林記事・・・なのかっはてな