N.GKS(エヌ・ジクス)のblog

海外での植林ボランティア活動をしていた団体N.GKS(エヌ・ジクス)のブログサイトです。 (2020年8月25日よりURLをhttp://からhttps://に変更しています。)

カテゴリ: 9次隊・モンゴル・中国西北部

第9次隊・モンゴル・中国西北部ツアーのご報告であります。
今回も無事に帰国しました。
しかし・・・
日本は、なんでこんなに暑いんだ!!ううっ
なんでこんなにビールが高いんだ!!ぶつぶつ

ま、ともかく今回、モンゴル国(モンゴル共和国から修正しました。「人民共和国」から、いきなり「国」になってたんですね。知りませんでした。)
と中国・内蒙古自治区への第9次隊・植林ボランティアツアーに個人として参加したのですが、今回は、まずはモンゴル国の首都ウランバートルでの初日日程である半日観光を抜け出して、M.M.P.(モンゴリア・ミリタリー・プログラム)のモンゴル陸軍射撃プログラムに行ってきました。
仕事の関係で、植林ツアーそのものがドタキャンになるかもしれない状況の中、出発ぎりぎりまでメールでのやりとりをしていたのですが、とても丁寧な対応をしていただきました。
スタッフのムルンバーターさん、ほんとうにありがとうございました。

で、ツアー初日は関西空港から北京まで、翌日早朝の便でウランバートルのチンギス・ハーン空港へという旅程で、昼過ぎにはチンギス・ハーン空港に到着しました。わたくしにとっても隊にとっても、はじめてのモンゴル国であります。
「国際線到着ロビーの外でお待ちしています。」
「お迎えの方の目印はなにかあるでしょうか?」
「迷彩服の上下なのですぐにわかります。」
「では、わたくしも迷彩にさせていただきます。」
「了解しました、ナランバートルという者が案内しますので、その旨を伝えておきます。」
というメールのやりとりをしていたのですが、空港ではかなり目立つ二人でした。
55695167.jpg
なんとなく、わたくしに似てるような右の方が、ナランバートル氏であります。
「ナランはモンゴル語で日の出、バートルは英雄ですから、日本流に訳せば日出雄ということになりますが、ナランと呼んでください。」
と、モンゴルで習ったという流暢な日本語で教えていただいたのですが、なんとこの方がM.M.P.の社長なのであります。なんでもスタッフがみんな出払ってるので、ということでしたが、背後にある彼の愛車は、わたくしと同じニッサンテラノ!
モンゴルでは日本のSUVが丈夫で人気があるけど、ランクルやパジェロは部品も高いし、モンゴルの道には大きすぎる、ということで中古のテラノが一番人気だそうであります。
もうすぐディーゼル規制で乗れなくなるわたくしの古いテラノ、モンゴルなら新車同様に高く売れるのになあ・・・ううっ
ちなみにモンゴルではディーゼル車は高級車、ということで軽油が一番高いとのことであります。うーむ

さて、空港からウランバートル市内を抜けて郊外に出ると大草原の中に陸軍の演習場があり、そのなかでM.M.P.の射撃体験ができます。ま、M.M.P.が代理で軍の公式プログラムへの申請をするという感じで、そこはちょっと前まで社会主義国だったところ、結構きちんとした様々な書類を、時間をかけて作成してました。
b58b9675.jpg


この時は風も強く、今にも降り出しそうな天候でしたが、射撃場の中に入ると、
fed73157.jpg


こんなのや・・・
c94002df.jpg


こんなのまで・・・
7c225b3c.jpg
ちなみに、後方にマンターゲットが見えているのがシューティングレンジであります。

はやる気持ちを押さえて、いそいそと記念撮影であります。

7341ef07.jpg


d0357684.jpg


bbd88b84.jpg
で、シューティングレンジに着いたら、陸軍の方がわたくしたちのためだけにずらっと銃を並べて待ってくれてました。まさに貸切状態であります。
「どれでもお好きなのをどうぞ、まずは拳銃から選びましょうか。」
「えとえとえと。まずは、これとこれだけは絶対に・・・」
「ずいぶん古いのから選びましたね。倉庫に弾の在庫が残ってるか探させてきます。」
「ともかく、これは撃ちたかったんですう。お願いしますう。」
「わかりましたから、そんなところにしゃがみ込まないで・・・」

「わは、わははは、しっ、幸せじゃあぁぁぁぁ・・・」
7a17c505.jpg
そう、最初に選んだのは、古いナガン(ト)軍用とモーゼル軍用だったのであります。

(次回に続きます)

お詫びP.S.
はじめてのモンゴル、しかもいろんなイベントに参加したため紹介したい寄り道も多く、ほんらいの植林のお話に行くまでには、かなり時間がかかりそうです。すいません
それに昨夜の北京以来、数時間の睡眠だけでちびちびと飲み続けのため、もうそろそろ寝ます。
どうも旅の興奮で、まだ感覚が麻痺してるようです。あははは

 
mixiチェック

前回記事からの続きであります。
結局、わたくしが今回、モンゴルで試射した拳銃は四丁でした。
11d828bd.jpg
左上のスチェッキンは、今回は小銃も試射するのでまあ次回に、とパスしました。
その下から順に、マカロフ軍用、トカレフ軍用、ナガン(ト)軍用、モーゼル軍用であります。

まずはマカロフ軍用から
758c8de9.jpg
左はその辺に転がってた7.62mmの薬莢であります。

「あのう、せめて薬莢お持ち帰り、というわけにはいかないでしょうか?じゅるじゅる。」
「持ち出し禁止です。万一空港で見つかったりすると、このプログラムにも影響しますので我慢してくださいね。」
「ううっ、それは仕方ないですね。ぐしゅん。」

マカロフやトカレフは16発ワンセットなので、3マガジンずつ撃つ事になります。
装弾やターゲットのセットは、全部モンゴル軍の射撃教官が行ってくれました。
このプログラムで使用される実包は弱装弾や民生用ではなく、すべて軍制式の軍用フルメタルジャケット弾であります。
db775deb.jpg
ちなみに、これが現用モンゴル軍迷彩。
(オダギリ小隊長さんより、現在佐官クラス以上やイラク派遣部隊に支給されている最新型は、迷彩パターンは同じで型が変更されているとコメントをいただきました。ありがとうございました。)

「あのう、せめて迷彩服お持ち帰り、というわけには・・・」
「むかしは中古が市場に出回っててみんな着てたんですが、今は軍用品の規制が厳しくなって無理ですね。ロシア軍の中古なら市場(ザハ)にあるので、あとで案内しましょうか?」
「いや、ロシア軍のは日本でも入手できるのでいいです。ぐしゅん。」

で、いよいよ、はじめての軍用拳銃の試射であります。
3a54335d.jpg
まずはマガジンの入ってない状態で射撃教官が持ち方や構え方などを教えてくれるのですが、わたくしの場合、レンジに立った瞬間、無意識にスライドを引いて構えてトリガーを絞るまでをワンアクションでやってしまったので、黙ってマガジンを渡してくれました。にっこり

拳銃用のターゲットは、25mにセットしてもらったのですが、ワンマガジン撃つごとにターゲットの確認に行き弾着修正をします。実銃といっても、反動と音が大きく薬莢が勢いよく飛び出すだけで、撃ち方は基本的にガスブローバックのエアガンと同じなんですねえ。
もちろん、威力はまったく比較になりませんが。困った

ま、成績はいずれ別の機会に記事にしますが「あなたは片手撃ちしてもいいと教官がいってますよ。」と
M.M.Pのナランさんに言われた時は嬉しかったですねえ。
ただ、マカロフはわたくしの手にはちいさすぎて、次のワンマガジンを片手撃ちしたのですが無意識に「ガク引き」になり、しかも親指と人差し指の間が反動で痛くなってしまいました。

続いて、今度はトカレフ軍用であります。この時、交替で撮影を頼んでいたわたくしの息子が、おしっこに行ってしまったのでトカレフ試射の画像がありません。
で、かわりに息子がマカロフを撃ってる画像であります。にっこり
b445e5cb.jpg

さすがに息子のほうには教官が寄り添って、持ち方や姿勢を修正してくれてましたが、ま、トカレフも思ってたより反動が小さく、気持ちよく撃てました。

次はナガン(ト)軍用であります。
09f6f143.jpg
古いダブルアクションリボルバーなんですが、さすがにダブルアクションではトリガーが重すぎて、なかなか弾着が集中しません。これとモーゼル軍用は、クラシックガンということで銃の保護のためでしょうか、ワンセットが10発なんですが二回目はシングルアクションで撃ちました。排莢、装填はコルトSAAなんかと同じ方式なんですが、熱い薬莢がシリンダーに貼り付いて教官が何度も、しゃこしゃことやってくれました。

拳銃の最後は、モーゼル軍用であります。
b8a488b4.jpg
上から装弾子を使って装填するタイプなんですが、かなり古い銃のため、ブローバックした遊底が戻らず、その都度左手で戻してやる必要がありました。ま、これもわたくしの、つつみ弾単発モーゼル軍用トイガンが同じアクションだったので、無意識にやってて途中で「なぜもどらないの?」と質問して教えてもらったのであります。
ちなみにこちらは、何度かジャミングも起こしてました。ちっちゃなグリップでも、意外と全体バランスはいいのですが、弾倉が前にあるのでフル装填時と最後の一発では、かなりバランスが変わってきました。
これを馬上から片手で連射するというのは、やはり騎馬民族そのものであります。
ま、女性を含む成人全員がAK-47の分解組み立てができるというお国柄で(
M.M.PのH.Pによると、ちょっと前まで高校の正課だったそうです。)狩猟と乗馬のできない男性はまずいないそうですから、このモーゼルの長距離用照尺を使って長射程でウサギなんかにヒットさせるぐらいは朝飯前なのでしょうね。

はじめての拳銃試射で、しかも四丁だけでしたが、とりあえずの感想であります。

マカちゃんはワルサーPPの、トカちゃんはコルトガバメントの、それぞれコピーといわれてますが純正ロシア製のやつは命中精度もよく充分信頼感を持てました。(このプログラムで使用している銃は、全て軍制式の純正品だそうです。)ま、ナガンとモーゼルの古い拳銃は、雰囲気は最高なのですが、さすがにちと撃ちにくく、反動は小さいのですがブレが大きくなってしまいました。

この四丁でわたくしは計52発、息子はモーゼルを除く三丁で計42発、拳銃だけで合計100発近くを試射したことになります。

息子も今回、実銃の魅力と恐ろしさを体感したようですし(じつは威力のある正式軍用拳銃をどうしても息子にも撃たせたかったのはそれが目的でした。)我々親子が人間を含む生き物に銃口を向けることはまずないでしょうし、そう願いたいものであります。

本来の植林記事まで遠いですが、次回は軍用小銃であります。にっこり

mixiチェック

モンゴル紀行の三回目であります。
モンゴリア・ミリタリー・プログラムM.M.Pで用意してくれた長モノは・・・
イヤープロテクター右側にあるPPSHからずらっと・・・
6334d9ec.jpg


d5828bbb.jpg
(画像が少ないので、帰国した日にアップした画像の使い回しであります。)

こんなものまで揃えてあります・・・
7fd9ada6.jpg


18c2b5a0.jpg


この折りたたみ銃剣のついたのもいいなあ。(何かで似たのを見たような気もするけど・・・)
d1c95760.jpg


「それは正しくは、こう担うのですよ。」
と、モンゴル国立大学の国際経営学部を卒業してから、国境警備軍にいたナランさん
23734558.jpg
モンゴルは北をロシア、東、南、西を中国に囲まれた完全な内陸国。
うーむ、どこの国境を警備していたのだろう・・・

こんなものまで撃てるのか!
30475bec.jpg
「すぐに弾頭を持ってきますよ。300m先のクルマが2発で鉄屑になりました。」
「うっ、撃ちたい・・・いやいや、今回は植林が本来の目的なので・・・もごもご・・・」
じつはRPG-7も、模擬弾頭ではなく実装弾なので、お値段もそれなりに・・・
ま、ぶるじょわのニャんなんとかさんなら数百発は撃つんでしょうが・・・にっこり

さて最終的に選んだのはモシン・ナガンの照準眼鏡つき狙撃銃と、
AK-47の軽量化された後期タイプでした。
まずはモシン・ナガンのスナイパーモデルから・・・
aa6f8b01.jpg
気分はソビエト英雄のスナイパー、ヴァシリ・ザイツェフそのものであります。チュー

わたくし、学生時代に22口径ロングライフル弾は撃った事があるのですが、さすがに30口径になると、音と反動が桁違いでした。こちらも、わたくしが砂袋を調節してスリングを左腕に巻いて構えるのを見ていた教官が、ちょっと姿勢を直しただけですぐに実包を渡してくれました。

こちらはワンセット20発になっており、一回の装填で確か7発でしたから途中で2回、弾着確認に行ったはずですが、二回目の装填あたりからは面白いように弾着が収束しました。
やはりわたくし、スナイパーとしての本来の素質が・・・げひ、げひ、げひひひ

スコープから目を離さずに、ボルトを引き続けて速射、というやってみたかったワザも見事に決まりました。
あっ、ターゲットまでの距離は、ひ・み・ちゅ・・・

なかなか本来の植林にはたどり着けませんが、次回はAK-47記事を予定。うふっ
mixiチェック

モンゴルでの射撃記事は今回が最終回、いよいよ一度は撃ってみたかったAK実銃の試射であります。きっぱりと
わたくし、はじめて買った東京マルイの電動エアガンがAK-47でした。
で、すぐにM-16ベトナムバージョンを追加購入し、ブラックパジャマなんかも揃えて「ひとりナム戦ごっこ!」をやっていたのでありますね。あははは、くっ、暗い・・・

アブトマット・カラシニコーバ、1947年式・・・

大戦末期のドイツ突撃銃を参考に設計され、世界中でコピー生産やライセンス生産され、
世界中の紛争地域で、今でも主要銃として使用されている堅牢な銃であります。
子どもにまで使わせる側や、あちこちに輸出する側の論理の是非は別として、この銃そのものは、紛れもなく世界に誇れる「名銃」でしょう。そのロシア製の純正品、しかも改造されていない軍制式銃で軍用フルメタルジャケット弾を試射するのであります。

今回わたくしは、AK-47の改良型、AKMを選択しました。AK-47からの改良点などは、前々回記事のコメント欄にいただいたオダギリ小隊長殿の詳しい解説をご覧下さい。
40発がワンセットになってましたが、わたくし、フルオートでも撃ちたかったので、2セット80発をお願いしました。うふっ

まずはセミオートによる試射であります。
262cc878.jpg
これが7.62mm軍用実包、右の弾頭を緑色に塗ってあるのは曳光弾で3発に1発程度、混合してプラのマガジンにチャージしていきます。(この画像、AKMで使った「ロシアンショーティ」ではなく、モシン・ナガンで使った「ロシアン」だそうです。詳しくはオダギリ小隊長殿のコメントをご覧下さい。すいません)

最初はおとなしく砂袋に固定させて撃っていたのですが・・・
d786173e.jpg
やはり、両手だけで構えて、きちんと頬づけしないとね!マガジンじゃまになるし・・・

当たり前の話ですがトイガンと違い、きちんと肩づけ頬づけして10発も撃つと肩と頬が反動で痛くなってきます。この銃、マガジンに30発フルチャージすると5kg近くになるのですが確かに撃ち易い銃で、セミオートなら弾着もきれいに収束しました。

トリガー上部のセーフティレバーが一番下の位置になっているのがおわかりでしょうか?
これがセミオート単射の位置で、時計と逆廻りに水平にするとフルオート連射、さらに上にあげると、セーフティ安全の位置になります。つまりセーフ位置からいきなりフルオート位置になるわけで、日本でおなじみになった、安全(ア)→単射(タ)→連射(レ)というシャレが通用せず、ア、レ、タ、銃になります。あはは
いい加減な記憶では、昔のソビエト赤軍は戦場でセーフティをかける習慣がなかったから、どっちでもよかったんだとか。本当の理由はどうだったんでしょうね。

さて、最後はいよいよ、AKMのフルオート射撃であります。
「フルオート射撃は、場所を移動していただきます。」
「ううっ、どこへ連れて行かれるんだ。今日中にホテルに帰れるのかっ・・・」
ま、結果的には端のレンジへ移るだけだったのですが・・・

じゃーん!
e11e4e13.jpg
なんと、半地下の掩蔽壕!
うふっ、やはり、それらしい雰囲気になってきました・・・
今回のターゲットは、中央部に白い点として見える200mターゲットのさらに後方にある茶色の塊で「あれがRPG-7を二発撃ち込んだクルマの残骸で距離は概ね300mです。どうです、あれをフルオートで狙ってみますか?」
ふっふっふっ、相手に不足はないぜ・・・
やってやろうじゃないかっ!だって、マンターゲットよりでかいんだもの・・・

砂袋なんかは不要、立ち射ち姿勢で充分だぜい、ふっふっふっ・・・
0f3e2c6f.jpg
で・・・
ぱん
ぱん

発射速度が比較的遅いので、指きりで単射も充分可能であります。
ぱぱん
両目をあけてると、曳光弾の行方が見えるのですが、
どうしても片目を閉じてしまいがちになります。
ぱぱん
おおっ、二点バーストの初弾が命中したようであります。
鉄屑にフルメタルジャケット弾があたると、花火のように高く火花が散ります。

「ええい!喰らえっ!」
ぱぱぱぱん
ぱぱぱぱぱん

わわっ、すぐ近くで砂煙がいっぱいあがったぞ!

さすがに、教官が銃口を上方に修正してくれます。
四点バースト以上になると、無意識に右上への跳ね上がりを押さえようとして、
銃口が下を向くようであります。

うーむ、さすがに電動AKのような「700発一気撃ち」は実銃ではできないな。

AK-47の曲銃床を、直銃床に改良したAKMだそうですが、M-16みたいに真っ直ぐでもないし、どうしても右上がりになるような気がして、フルオート連射で弾着をまとめるのはかなり難しかったです。ま、素人がはじめての実銃射撃でフルオート連射して、初弾の何発かはヒットしたのですから、これはこれでよしとしましょう。わはははあかんべー

実銃のAKを、きちんと肩づけ頬づけして、2マガジン撃ちつくしたわたくしは、さすがに顔面と右肩がれろれろになり、残りの20発は息子に撃たせましたが、すでにデジカメを持つ力も残っておらず、残念ながら画像はありましぇん。

ふと気づくと、朝の10時ごろに機内で軽食を食べてから、夕方5時前まで飲まず食わずでありました。(ま、夏のモンゴルの夕方は10時過ぎぐらいですが・・・)
わたくし、昼食を忘れて物事に夢中になったのは何十年ぶりのことでしょう!
あとで聞くと、植林ツアー御一行は韓国資本のバイキングレストランで昼食をたらふく食べたそうで、その日の夕食のロシア風ディナーでは、腹を空かせた哀れな親子に食べ残しをいっぱい恵んでいただきました。半分に切り分けたステーキなんか二人で10枚分はごちに・・・でへへへチュー

モンゴルでの射撃記事は、今回でおしまいであります。
お世話になったM.M.Pのナランさん、ムルンバーターさん、モンゴル陸軍のみなさん、本当にありがとうございました。すいません親切にしていただき、息子と楽しく過ごすことができました。

ちなみにこのモンゴル紀行は本来の植林作業、騎馬軍団の戦い、キャンプでの照射比較!そして酒!羊料理!といろんなジャンルで、てきとーに続けますので、お付き合いくださいね。チュー


mixiチェック

えーっ、今回のモンゴル・内蒙古ツアーは「実銃撃ちまくり」と「鯨飲馬食」が目的!
・・・ではなかったのであります。
あくまで、「植林・緑化」が目的!

のツアーだったんですね。ついつい忘れていたぞ・・・ううっ困った

わたくし、樹木にはまったくの素人なんですが、ひょんなことから90年代から数年に一度ペースで、中国西北部に急速に拡大している沙漠にちまちまと木を植えております。また、数年前には乱伐で荒れたボルネオの熱帯雨林にもちまちまと植えてきました。

ご承知の方もおられるかも知れませんが中国西北部では、どんどん沙漠化がすすんでました。黄土高原と呼ばれる万里の長城から西北側は、もともと肥沃な土地で森林も豊かでしたが、長城を築く大量のレンガを焼くため、また、侵入してきた北荻や西戎をいち早く見つけるために、昔から、どんどん木を伐採し続けたのであります。

特に近代化以降は、開発による工業用水や農業用水の大量取水などにより沙漠化が加速され深刻な飢えや水不足が発生し、地球環境にも貧困による紛争にもいずれ大きな影響を与えることになります。詳細は内蒙古の記事で紹介したいと思いますが、人類が沙漠化した土地を、元の豊かな土地に戻せば、人々も豊かになり、貧困による紛争もなくなる、ついでに日本に飛んでくる黄砂も減るという、ささやかなボランティア活動なのであります。

いっぽうモンゴル国は、西のアルタイ山脈、南のゴビ沙漠はありますが、国土の七割を占めるなだらかな高原地帯は草原で、まさに大草原の国であります。この国でも荒漠地は拡がっているらしいのですが、今回ツアーまでその現状は知りませんでした。

こちらは鉱山開発や過放牧などで急速に草原が荒漠地化しており、その草原維持に必要不可欠な数少ない森林地帯も、やはり開発で急激に減少しているようです。
寒冷で乾燥しているため樹木の成長には恐ろしく時間がかかり、草原を涵養し河川の水量調節の役目も果たしている森林の保護と再生が急務なんですが、もともと牧草という恵みをもたらしてくれる神聖な「大地」に手を加えること自体をタブーとし、埋葬をはじめ農業や林業とは縁のなかった遊牧民でしたから「木を植える」こと自体、まだまだこれからといった状況のようです。

中国が最近になって、やっと緑化政策に本腰を入れてくれてるので(我々の活動も大きな一因だと自負しています。)今回、モンゴル国にも足をのばそうと、日本モンゴル親善協会をつうじてウランバートル市役所に打診、状況把握をメインにした植林と風土を知るツアーが企画された次第です。
ま、わたくしはあくまで宴会要員なんですが・・・

それに今年はモンゴル建国800年記念、つまり、チンギス・ハーンのユーラシア制覇から800年目!の年でしたし・・・

と、前置きが長くなりましたが、あらためてモンゴルの大草原であります。
e6e521c0.jpg
うーむ、上空から見れば、まさに草原の国・・・白いゲル(テント)が見えるぞ!

地上に降りてみると・・・
3fe8f7e2.jpg
や、やはり草原・・・

バスでいくら走っても・・・
6899466b.jpg
草原であります。

さらに走っても・・・
b9aca659.jpg
草原であります。

走っても走っても・・・
326573bb.jpg
草原であります。

ほんまに草原の国やないかいっ!

三日間で数百キロは移動しましたが、ウランバートル市街以外は、殆どこんな光景でした。

丘の中腹以上に、僅かに低木はあるのですが、基本は草原であります。
やはり降雨量が少なく冬はマイナス50度にもなるため高木はなかなか育たないようです。
ま、北側斜面の中腹以上では僅かな積雪が残るため低木が育つらしいのですが、降雪量の多いロシア側に近い北部のほうが、かえって針葉樹林帯が広がっているとか・・・

とりあえず今回はモンゴル滞在二日目に、空港道路沿いに植林しました。
ま、植林といっても数量的には記念植樹の域をでませんでしたが・・・
e895bf84.jpg

6da62a7c.jpg
植樹用の穴も、殆どウランバートル市役所の造園部と陸軍とで掘ってくれてました。


333a0eaf.jpg
わたくしは植樹してるみんなの目を盗んで、すぐにスモーキングタイムであります。
ちなみに1日目と同じ格好ですが、Tシャツはホテルのバスルームで一応洗ってます。

幹線道路沿いなので、マンションデベロッパーの看板もでています。
53fba3fe.jpg

現地では、ウランバートル市役所の造園部長とこちらの隊長が、
親善協会の通訳で話をしていたのですが、かなり見解が異なるようです。
「日本モンゴル親善協会で植えてもらった木は、毎日たっぷりと水をやっています。」
「最初は水が必要ですが、やり続けると根が伸びません。それに葉っぱは蒸散を防ぐために、
すべて落としておきましょう。」
「生きている葉っぱを落としてはいけません。」
「雨の少ない日本の沙漠では、根付くまでこれが有効なのです。」
さすがに隊長、「中国の沙漠では、」といわない配慮をしています。
でも、雨の少ない日本の沙漠って・・・この言い換えはちと無理がありましたね・・・にっこり

ウランバートルでは「植林」は「造園」部長の担当で、親善協会にも緑化の専門家はおられないようなので、お互いにこれから勉強しないといけませんが、お役にたてることもありそうです。

もっとも、わたくし自身は、専門家でもなんでもないのですが・・・
ま、「世界どこでも宴会」で仲良くなるのは得意なのであります。乾杯

次回はいつ参加できるかわかりませんが、機会があればご一緒しましょう。
 
mixiチェック

このページのトップヘ