ながらく記事更新ができませんでしたが、ひょんなことから・・・
(前後のいきさつなどは、こちらの個人ブログ記事をご覧ください。)
N.GKSのボルネオ島サラワク州での植林ボランティア活動で、現地の小学生らと一緒に、もともとジャングルにあった有用木を植え続けてきた、サラワク州森林局・サバル森林保護区を、ひさしぶりに再訪してきました。
この保護区では熱帯雨林の再生と現地住民のより豊かな生活の両立を目指したアグロ・フォレストリー(混農林業)を推進しているサラワク州森林局と協力して、2005年から2017年までの12年間で計8回、合計7200本の有用木を植えてきており、2019年10月18日に、その生育状況の確認に行ったのであります。
ちなみに今回のメンバーは全員サバルでの植林経験者で、特にS田さん以外の5名は2017年3月にわたくしが隊長を務めたボルネオ最後の植林隊・第22次隊に参加したメンバーでした。
当日は朝6時半からクチン中心部の定宿ホテルで朝食・・・
朝も早いことだし、軽めに、てきぱきと・・・
ま、結局・・・
何度かおかわりして中華粥やフルーツも追加、最後はコーヒーとデザートでまったりしましたが・・・
それでも8時前にはホテルを出発、拡幅工事中の1号線をひた走り・・・
1時間20分ほどで、サバルへのほぼ中間地点にあるスリアンに到着・・・
今回は、ここでお弁当を積み込んでトイレ休憩だけですぐに出発・・・
したのですが・・・
市街でも立体交差を含む大規模な道路拡幅工事中でした。
スリアンまではほぼ順調に来たのですが、その先は・・・
まさに全線工事中で途中う回路を廻ったりして、けっこう時間もかかりました。
じつは、この工事による遅れを想定して、当初半日の予定だったサバル植林地への日程を変更、他のスケジュールを一部キャンセルして、余裕を見て丸一日の日程としてたのであります。さらに時間節約のため、昼食はお弁当にしてスリアンでのマーケット見学もカットした次第。
で、ようやくサバル森林保護区に入ってきました・・・が・・・
あちこちで森林が削られ、ここでも大規模な拡幅工事が行われてました。
もとは片側1車線だけの狭い道路だったんですが・・・
現地旅行社のN嶋さんによれば、
「道路拡幅の話を聞きサラワク州森林局に確認したところ、植林地に影響はないとのことでしたが、念のため事前に現地確認に行ったら植林地の一部が拡幅工事で削られてて、特に2年前に皆さんが最後に植えられた植林地は道路に近かったため、全て削られた可能性が高いです。」とのことでした。
ちなみにN嶋さんから、この件についても事前に連絡があったので、
「なぜ拡幅計画のあったエリアにも植林したのか、日本では何十年も前から道路計画線が決定され建築制限や耕作制限があって拡幅計画についても時間をかけて周知されているのに・・・」
と質問したところ、
「あらかじめ計画線を発表すると、補償目当てにゴムやアブラヤシなどを一斉に植えるからですね。なので補償も工事も全線で、いきなり同時着手したようです。」
「それにしても事前の道路計画担当部署と森林計画担当部署の調整ぐらいは・・・」
「森林局では大丈夫といってましたから、そんなの全くなかったんでしょうね。ま、そのあたりは、やはりお国柄の違いですねえ・・・」
といったやりとりをしてましたが、道路管理担当も経験して、当時は各担当との調整に苦労していたわたくしからすると、やはり「それにしても・・・」でしたねえ。
ま、植林したエリアが道路や農地の拡張で消失した経験は、内モンゴルでも何度かありますし、それで地元が豊かになったとき、自然再生の大切さにも目を向けてくれると信じましょう。
と、
毎回お世話になったサラワク州森林局・サバル現地事務所を通過し・・・
まずは・・・
2015年10月・第21次隊の植林地を再訪しました。
S田さんにとってはボルネオで最後に植えた場所であります・・・
植えて4年ですが数十センチだったエンカバンの苗木が4m以上に育ってました。
ただし・・・
このように絡まっているツルを定期的に取らないと育たないそうで、当時も準備と指導をいただいた左の現地スタッフら皆さんのご苦労は、今もずっと続いています。
せっかくなので・・・
当時の現地スタッフとパネル前で記念撮影・・・
ちなみに同じ場所での2015年10月当時の集合写真であります。
右にわたくしとS田さんが並んでますが、彼は当時の記念Tシャツを当日わざわざ着てたんですね。
当時は・・・
パネルも新品でした。ま、当たり前ですが・・・
当時の植林の様子・・・
エンカバンの苗木は、まだこんなサイズでした。
第21次隊に参加していた2人も記念に・・・
S田さんはあまり変わってませんが・・・
98kさんはボロボロになってますね・・・ううっ右脚が・・・
ちなみに2015年10月当時の植林記事はこちらです。
で、次に再訪したのは・・・
記念パネルは支柱が朽ちたのか、地に落ちてましたが・・・
2012年3月・第16次隊の植林地であります。
こちらでも・・・
やや成長の遅い木もあったものの無事に育ってくれてました。
わたくしは当時、年度末の仕事が多忙を極めてて参加できず(うちの奥様は参加してましたが)、今回のメンバーでは唯一の参加者?である・・・
Y原さんが記念撮影・・・7年前の画像があれば面白いのですが・・・
ちなみに、この2012年3月の第16次隊は、澤井代表がボルネオでは最後に参加された隊で、翌年10月の第17次隊・内モンゴルを最後に、以後は植林には参加されてませんでしたが、2018年5月の第23次隊・内モンゴルで、ひさしぶりに名誉隊長として植林に参加されました。
で、次はボルネオでは最後の植林となった2017年5月の第22次隊の植林地を探します。何せわたくしが初めて隊長を務めた隊で今回メンバーではS田さん以外の5人全員が参加、さらにwingさんにとっては親子での初参加となった隊で、思い入れも深い・・・のですが・・・
道路に近かったため拡幅工事で消失した可能性が高く、地形も一変してて・・・
現地スタッフの記憶によると、確かこの辺りのはずとか・・・
斜面まで削られてますね・・・
N嶋さんのGPSによると、確かこの辺りのはずとか・・・
やはり削られてますが・・・
つーことで、連絡を受けた別の現地スタッフが駆けつけてくれて・・・
この土砂が積み上げられた辺りで間違いないとのことでした。
まさに下敷きですね・・・
とりあえず上まで登ってみると・・・
奥まで広い平地を造成中で、この残土なんでしょうね・・・
現地スタッフに「サービスエリアか?」と訊くと「そうだ」との答えでしたが、N嶋さんによると「SA設置の話は知らないので作業員の休憩所か資材置き場でしょう。」とのことでした。
積まれた残土には荒れ地に最初に生える植物が自生してました・・・
残土の山を奥へ降りてみます・・・
ちなみに振り返れば・・・
積まれた残土はこの高さになります。
と、残土のすぐ下に・・・
「あっ!!!」
苗木の根を包んでた黒いポリ袋と杭を発見!!! そう、苗木の目印となる杭と、
それが目立つように被せていたポリ袋で・・・
その傍らには・・・
苗木が健気に育ってくれてました。
他にもあちこちで「発見!!!」の歓声が上がり、
中には、けっこう大きく育っている苗木もありました。
嬉しさについつい・・・
現地スタッフと小学生たちと一緒に植えた苗木じゃあ!!!
と、みなさんも同様・・・
娘の植えた苗木!!!・・・・かも知れないぞ!!!
ま、ついでに・・・
22次隊には参加してなかったS田さんも・・・
ちなみに2017年3月当時の画像がこちら・・・
こちらが当時の参加メンバー・・・
わたくしも含め皆さん2歳以上は若いですね・・・当たり前ですが・・・
当時の植林スタート地点
子どもたちが待っているこの24列で、向かって左へ25本ずつ計600本の苗木を植えたのですが、ここはすでに残土の下敷き、でも奥側の一部が奇跡的に残っていた!!!とゆー次第です。
すでに何度か書いてますが・・・
植林地を再訪して自分たちの植えた苗木が無事に育っているのを見ると、いつも感動します。特に今回の最後の植林地については「全て消失している可能性が高い。」とのことだったので、苦労して発見した時には感激もひとしおでした。
植林地の一番手前に建てた記念パネルはもちろん残土の下敷きでしょうし、無事残った部分は感覚的には1/3程度でしょうか、ま、それでも200本は無事だったことになるので、よしとしましょう!!!
植林地の探索後は・・・
懐かしいサラワク州森林局・サバル現地事務所のピロティーをお借りして、お弁当で昼食・・・ここではテラグス小学校の子どもたちと、お弁当や交流会やプレゼント交換などで楽しく過ごしましたねえ・・・先生や父兄や現地スタッフも参加してくれたし、森林局から植林証明書をもらったりもしました。
もちろん現在でも、
多くの苗木を育ててくれてました。
と、最後の植林地の(一部)無事を確認した御一行、想定以上にスムースに移動できたので時間的に少し余裕ができ、帰り道に予定外の寄り道をすることになります。
(前後のいきさつなどは、こちらの個人ブログ記事をご覧ください。)
(前後のいきさつなどは、こちらの個人ブログ記事をご覧ください。)
N.GKSのボルネオ島サラワク州での植林ボランティア活動で、現地の小学生らと一緒に、もともとジャングルにあった有用木を植え続けてきた、サラワク州森林局・サバル森林保護区を、ひさしぶりに再訪してきました。
この保護区では熱帯雨林の再生と現地住民のより豊かな生活の両立を目指したアグロ・フォレストリー(混農林業)を推進しているサラワク州森林局と協力して、2005年から2017年までの12年間で計8回、合計7200本の有用木を植えてきており、2019年10月18日に、その生育状況の確認に行ったのであります。
ちなみに今回のメンバーは全員サバルでの植林経験者で、特にS田さん以外の5名は2017年3月にわたくしが隊長を務めたボルネオ最後の植林隊・第22次隊に参加したメンバーでした。
当日は朝6時半からクチン中心部の定宿ホテルで朝食・・・
朝も早いことだし、軽めに、てきぱきと・・・
ま、結局・・・
何度かおかわりして中華粥やフルーツも追加、最後はコーヒーとデザートでまったりしましたが・・・
それでも8時前にはホテルを出発、拡幅工事中の1号線をひた走り・・・
1時間20分ほどで、サバルへのほぼ中間地点にあるスリアンに到着・・・
今回は、ここでお弁当を積み込んでトイレ休憩だけですぐに出発・・・
したのですが・・・
市街でも立体交差を含む大規模な道路拡幅工事中でした。
スリアンまではほぼ順調に来たのですが、その先は・・・
まさに全線工事中で途中う回路を廻ったりして、けっこう時間もかかりました。
じつは、この工事による遅れを想定して、当初半日の予定だったサバル植林地への日程を変更、他のスケジュールを一部キャンセルして、余裕を見て丸一日の日程としてたのであります。さらに時間節約のため、昼食はお弁当にしてスリアンでのマーケット見学もカットした次第。
で、ようやくサバル森林保護区に入ってきました・・・が・・・
あちこちで森林が削られ、ここでも大規模な拡幅工事が行われてました。
もとは片側1車線だけの狭い道路だったんですが・・・
現地旅行社のN嶋さんによれば、
「道路拡幅の話を聞きサラワク州森林局に確認したところ、植林地に影響はないとのことでしたが、念のため事前に現地確認に行ったら植林地の一部が拡幅工事で削られてて、特に2年前に皆さんが最後に植えられた植林地は道路に近かったため、全て削られた可能性が高いです。」とのことでした。
ちなみにN嶋さんから、この件についても事前に連絡があったので、
「なぜ拡幅計画のあったエリアにも植林したのか、日本では何十年も前から道路計画線が決定され建築制限や耕作制限があって拡幅計画についても時間をかけて周知されているのに・・・」
と質問したところ、
「あらかじめ計画線を発表すると、補償目当てにゴムやアブラヤシなどを一斉に植えるからですね。なので補償も工事も全線で、いきなり同時着手したようです。」
「それにしても事前の道路計画担当部署と森林計画担当部署の調整ぐらいは・・・」
「森林局では大丈夫といってましたから、そんなの全くなかったんでしょうね。ま、そのあたりは、やはりお国柄の違いですねえ・・・」
といったやりとりをしてましたが、道路管理担当も経験して、当時は各担当との調整に苦労していたわたくしからすると、やはり「それにしても・・・」でしたねえ。
ま、植林したエリアが道路や農地の拡張で消失した経験は、内モンゴルでも何度かありますし、それで地元が豊かになったとき、自然再生の大切さにも目を向けてくれると信じましょう。
と、
毎回お世話になったサラワク州森林局・サバル現地事務所を通過し・・・
まずは・・・
2015年10月・第21次隊の植林地を再訪しました。
S田さんにとってはボルネオで最後に植えた場所であります・・・
植えて4年ですが数十センチだったエンカバンの苗木が4m以上に育ってました。
ただし・・・
このように絡まっているツルを定期的に取らないと育たないそうで、当時も準備と指導をいただいた左の現地スタッフら皆さんのご苦労は、今もずっと続いています。
せっかくなので・・・
当時の現地スタッフとパネル前で記念撮影・・・
ちなみに同じ場所での2015年10月当時の集合写真であります。
右にわたくしとS田さんが並んでますが、彼は当時の記念Tシャツを当日わざわざ着てたんですね。
当時は・・・
パネルも新品でした。ま、当たり前ですが・・・
当時の植林の様子・・・
エンカバンの苗木は、まだこんなサイズでした。
第21次隊に参加していた2人も記念に・・・
S田さんはあまり変わってませんが・・・
98kさんはボロボロになってますね・・・ううっ右脚が・・・
ちなみに2015年10月当時の植林記事はこちらです。
で、次に再訪したのは・・・
記念パネルは支柱が朽ちたのか、地に落ちてましたが・・・
2012年3月・第16次隊の植林地であります。
こちらでも・・・
やや成長の遅い木もあったものの無事に育ってくれてました。
わたくしは当時、年度末の仕事が多忙を極めてて参加できず(うちの奥様は参加してましたが)、今回のメンバーでは唯一の参加者?である・・・
Y原さんが記念撮影・・・7年前の画像があれば面白いのですが・・・
ちなみに、この2012年3月の第16次隊は、澤井代表がボルネオでは最後に参加された隊で、翌年10月の第17次隊・内モンゴルを最後に、以後は植林には参加されてませんでしたが、2018年5月の第23次隊・内モンゴルで、ひさしぶりに名誉隊長として植林に参加されました。
で、次はボルネオでは最後の植林となった2017年5月の第22次隊の植林地を探します。何せわたくしが初めて隊長を務めた隊で今回メンバーではS田さん以外の5人全員が参加、さらにwingさんにとっては親子での初参加となった隊で、思い入れも深い・・・のですが・・・
道路に近かったため拡幅工事で消失した可能性が高く、地形も一変してて・・・
現地スタッフの記憶によると、確かこの辺りのはずとか・・・
斜面まで削られてますね・・・
N嶋さんのGPSによると、確かこの辺りのはずとか・・・
やはり削られてますが・・・
つーことで、連絡を受けた別の現地スタッフが駆けつけてくれて・・・
この土砂が積み上げられた辺りで間違いないとのことでした。
まさに下敷きですね・・・
とりあえず上まで登ってみると・・・
奥まで広い平地を造成中で、この残土なんでしょうね・・・
現地スタッフに「サービスエリアか?」と訊くと「そうだ」との答えでしたが、N嶋さんによると「SA設置の話は知らないので作業員の休憩所か資材置き場でしょう。」とのことでした。
積まれた残土には荒れ地に最初に生える植物が自生してました・・・
残土の山を奥へ降りてみます・・・
ちなみに振り返れば・・・
積まれた残土はこの高さになります。
と、残土のすぐ下に・・・
「あっ!!!」
苗木の根を包んでた黒いポリ袋と杭を発見!!! そう、苗木の目印となる杭と、
それが目立つように被せていたポリ袋で・・・
その傍らには・・・
苗木が健気に育ってくれてました。
他にもあちこちで「発見!!!」の歓声が上がり、
中には、けっこう大きく育っている苗木もありました。
嬉しさについつい・・・
現地スタッフと小学生たちと一緒に植えた苗木じゃあ!!!
と、みなさんも同様・・・
娘の植えた苗木!!!・・・・かも知れないぞ!!!
ま、ついでに・・・
22次隊には参加してなかったS田さんも・・・
ちなみに2017年3月当時の画像がこちら・・・
こちらが当時の参加メンバー・・・
わたくしも含め皆さん2歳以上は若いですね・・・当たり前ですが・・・
当時の植林スタート地点
子どもたちが待っているこの24列で、向かって左へ25本ずつ計600本の苗木を植えたのですが、ここはすでに残土の下敷き、でも奥側の一部が奇跡的に残っていた!!!とゆー次第です。
すでに何度か書いてますが・・・
植林地を再訪して自分たちの植えた苗木が無事に育っているのを見ると、いつも感動します。特に今回の最後の植林地については「全て消失している可能性が高い。」とのことだったので、苦労して発見した時には感激もひとしおでした。
植林地の一番手前に建てた記念パネルはもちろん残土の下敷きでしょうし、無事残った部分は感覚的には1/3程度でしょうか、ま、それでも200本は無事だったことになるので、よしとしましょう!!!
植林地の探索後は・・・
懐かしいサラワク州森林局・サバル現地事務所のピロティーをお借りして、お弁当で昼食・・・ここではテラグス小学校の子どもたちと、お弁当や交流会やプレゼント交換などで楽しく過ごしましたねえ・・・先生や父兄や現地スタッフも参加してくれたし、森林局から植林証明書をもらったりもしました。
もちろん現在でも、
多くの苗木を育ててくれてました。
と、最後の植林地の(一部)無事を確認した御一行、想定以上にスムースに移動できたので時間的に少し余裕ができ、帰り道に予定外の寄り道をすることになります。
(前後のいきさつなどは、こちらの個人ブログ記事をご覧ください。)
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